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小切手(Cheque)とVoid cheque

ひとことで言うと

カナダの当座預金には、ふつう小切手(Cheque)を書く機能がついています。預けた小切手のお金がすぐ使えるとは限らず、銀行が引き出しを待たせる「保留期間」があります。政府からの支払いなどを口座に振り込んでもらう設定(Direct deposit)では、口座番号が書かれたVoid chequeを求められることがあります。

目次
  1. カナダで小切手を使う場面
  2. Void cheque(ボイドチェック)とは
  3. 預けた小切手はいつ使えるか
  4. スマートフォンで小切手を預ける
  5. カナダ政府の小切手
  6. 残高が足りないときの手数料
  7. 手順
  8. 日本との違い・注意点

カナダで小切手を使う場面

カナダの当座預金(Chequing account)には、ふつう小切手を書く機能がついています。カナダ金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)は、当座預金の特徴として、デビットカードでの支払いやATMの利用と並べて、小切手を書けることを挙げています。

日常の支払いはデビットカードやInterac e-Transferが中心ですが、次のような場面で小切手を受け取ったり、求められたりすることがあります。

  • 政府からの支払いを小切手で受け取る
  • 政府からの支払いなどを口座に振り込んでもらう設定で、Void chequeを求められる

Void cheque(ボイドチェック)とは

Void chequeは、使えないように「VOID」と書いた小切手です。お金を払うためではなく、口座の情報を相手に伝えるために使います。

カナダ政府の振込(Direct deposit)のページ(新しいタブで開く)によると、口座の情報は小切手の下の部分に書かれています。振込の設定に必要なのは、次の3つです。

番号桁数
支店番号(Branch number、Transit number)5桁
金融機関番号(Institution number)3桁
口座番号(Account number)金融機関によって違う

紙の小切手がなくても、ネットバンキングで電子版のVoid chequeを出せる場合があります。どちらも用意できないときは、取引している金融機関が口座の情報を教えてくれます。

預けた小切手はいつ使えるか

小切手を口座に預けても、すぐに全額を引き出せるとは限りません。銀行が確認のためにお金を待たせる期間を「保留期間(Hold period)」といいます。

最初のC$100

FCACの小切手の換金のページ(新しいタブで開く)によると、金融機関は小切手で預けたお金のうち最初のC$100をすぐに使えるようにする必要があります。

  • 窓口で行員に預けた場合:すぐに
  • ATMやスマートフォンなど、ほかの方法の場合:預けた日の次の営業日

保留期間の上限

連邦の規制を受ける銀行などでは、保留期間の上限が次のように決まっています(2026年10月時点)。

小切手の金額窓口で預けた場合ATM・スマートフォンなどの場合
C$1,500以下預けた日の4営業日後まで預けた日の5営業日後まで
C$1,500を超える預けた日の7営業日後まで預けた日の8営業日後まで

この上限は、カナダドルの小切手で、カナダ国内の金融機関の支店の口座から振り出され、磁気インクで印字されたものに当てはまります。

次の場合は、この上限が当てはまりません。

  • 口座を開いてから90日たっていない
  • 小切手に2回以上裏書(endorse)されている
  • 小切手の日付から6か月以上たってから預けた

カナダに来たばかりで口座を開いたばかりの人は、保留期間が長くなることがあるということです。急ぎのお金を小切手で受け取るときは、いつ使えるかを銀行に聞いておくと安心です。

スマートフォンで小切手を預ける

多くの銀行のアプリでは、小切手の表と裏を撮影して預けられます。FCACのスマートフォンでの入金のページ(新しいタブで開く)は、次の点を挙げています。

  • 金融機関の公式アプリを使う
  • 公共の無料Wi-Fiでは入金しない
  • 端末にパスワードをかけ、終わったらログアウトする
  • 入金したあと、紙の小切手の表に入金済みの印をつける

アプリで預けた場合も、保留期間がかかることがあります。

カナダ政府の小切手

FCACの政府の小切手のページ(新しいタブで開く)によると、カナダ政府の小切手はC$1,750までなら銀行で無料で換金する権利があります。その銀行に口座がなくても対象です。原本の身分証が必要で、コピーは使えません。

身分証の示し方は、次のいずれかです。

  1. 2点の書類(1点は氏名と住所、もう1点は氏名と生年月日が書かれたもの)
  2. 署名のある政府発行の写真付き身分証1点
  3. 氏名と生年月日が書かれた書類1点と、その銀行の顧客か地域で信頼されている人による本人確認

カナダ政府の小切手には有効期限がなく、古くなっても換金できます。ただし、確認に時間がかかることがあります。政府は、早く確実に受け取れる方法として振込(Direct deposit)の登録を勧めています。

残高が足りないときの手数料

小切手や引き落としの時点で口座のお金が足りないと、金融機関は残高不足(Non-sufficient funds、NSF)の手数料をとることがあります。FCACの当座預金のページ(新しいタブで開く)によると、手数料はC$50になることもあります。

連邦の規制を受ける銀行や信用組合では、個人の預金口座について次のことが決まっています(2026年10月時点)。

  • 残高不足の手数料は1回C$10まで
  • 同じ口座で2営業日のうちに2回以上とらない
  • 不足額がC$10未満のときはとらない

手順

Void chequeを用意して振込を設定する流れです。

  1. 振込先にする口座(ふつうは当座預金)を決める。
  2. 紙の小切手に大きく「VOID」と書くか、ネットバンキングから電子版のVoid chequeを出す。
  3. 支店番号(5桁)、金融機関番号(3桁)、口座番号が読めることを確かめる。
  4. 振込を設定する相手(政府の手続きなど)の指示どおりに提出する。
  5. 用意できない場合は、銀行の窓口で口座の情報を出してもらう。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本では個人が小切手を使う場面は少ないですが、カナダでは当座預金にふつう小切手の機能がつき、振込の設定でVoid chequeを求められることがあります。
  • Void chequeには口座番号などが書かれています。渡す相手と目的を確かめてから渡します。小切手を使った詐欺の手口は「金融詐欺・なりすまし電話に注意」で扱います。
  • 預けた小切手のお金は、保留期間が終わるまで全額は使えないことがあります。口座を開いて90日以内は、上限の決まりが当てはまりません。
  • FCACは、名前入りの小切手(personalized cheques)を、別料金になることがあるサービスの一つに挙げています。手数料の仕組みは「銀行の口座手数料と無料にする条件」で扱います。
  • 保留期間や手数料の扱いは金融機関によって違うことがあります。具体的な条件は取引している銀行に確かめます。

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