通訳サービスと日本語での相談(Interpreters and help in Japanese)
ひとことで言うと
カナダでは、911や811の電話、裁判所、一部の公的窓口で通訳を使えます。裁判所の通訳は州によって無料になる手続きが違い、オンタリオ州は刑事事件などで、BCは刑事事件や州裁判所の家族の手続きなどで用意します。日本語で相談できる窓口は、在カナダの日本国総領事館も案内しています。
通訳を使える主な場面
英語やフランス語に不安があっても、カナダでは場面によって通訳を使えます。主なものをまとめます。
| 場面 | 通訳 | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 911(警察・消防・救急) | 使う言語の名前を英語で言うと通訳につながる。トロント警察は、180を超える言語で対応できるとしている | 911の記事 |
| 811(電話の健康相談) | BCのHealthLink BCは多くの言語の通訳に対応 | 811の記事 |
| 病院・診療所 | 医療機関や州によって違う | 医療通訳の記事 |
| 警察に逮捕されたとき | 弁護士と、必要なら通訳を求められる | 警察の仕組みの記事 |
| 裁判所 | 州と手続きの種類によって、無料で通訳が用意される | この記事 |
| 定住支援サービス | 団体によっては日本語などの母語で相談できる | 定住支援サービスの記事 |
移民・難民・市民権省(IRCC)のカナダの法律のページ(新しいタブで開く)は、逮捕されたときは理由を確かめ、弁護士と、必要なら通訳がいるよう求めるよう案内しています。
裁判所の通訳
裁判所の通訳は州が用意します。無料になる手続きは州によって違います。
州・準州ごとの違い
ビバまる
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
日本人の多いBCとオンタリオ州の例です(2026年10月時点)。
| 項目 | オンタリオ州 | BC |
|---|---|---|
| 無料で通訳が用意される主な手続き | 刑事事件と児童保護の手続き(どの言語も)。民事・家族・少額裁判は、裁判所の手数料の免除(fee waiver)を受けた人ならどの言語も。裁判所が命じたとき。フランス語と手話はすべての手続き | すべての刑事事件。州裁判所(Provincial Court)の家族の手続き。交通違反と市の条例違反の手続き。手話(ASL)と字幕(CART)はすべての手続き |
| 用意されない例 | 手数料の免除がない民事・家族・少額裁判の、英語・フランス語以外の通訳 | 州裁判所の少額裁判(small claims)の通訳 |
| 頼み方 | 被告人は、最初の出廷で弁護士が頼むか、本人が裁判官に伝える。そのほかの人は裁判所の事務所に連絡する | できるだけ早く裁判所の窓口(registry)に伝える |
オンタリオ州の裁判所の通訳のページ(新しいタブで開く)は、通訳が必要な人には裁判所の通訳を受ける権利があるとしています。頼むときは、必要な言語、自分の立場、手続きの種類、日時、裁判所の場所を伝えます。
BCの裁判所の通訳のページ(新しいタブで開く)は、裁判所が通訳を用意しない場合に自分で通訳を探す先として、BCの翻訳者・通訳者の団体や、移民を支援する団体などを挙げています。
ほかの州・準州の扱いは、それぞれの裁判所に確かめます。
手順:裁判所で通訳を頼む
- 呼び出しや書類を受け取ったら、手続きの種類(刑事、家族、少額裁判など)と裁判所を確かめる。
- 無料の通訳の対象かを、裁判所の窓口に確かめる。オンタリオ州では、手数料の免除を受けているかで変わることがある。
- できるだけ早く、裁判所の窓口か弁護士を通じて、日本語の通訳が必要だと伝える。
- 対象にならないときは、自分で通訳を手配する。
法律相談の窓口は法律扶助の記事で扱います。
日本語で相談できる窓口
在バンクーバー日本国総領事館のカナダ生活・相談情報のページ(新しいタブで開く)は、BCで日本語で相談できる窓口として、次のようなものを紹介しています。
- VictimLink BC:暴力や虐待などの犯罪の被害についての24時間の相談窓口。「Japanese please」と言えば日本語でも相談できるとしています。
- S.U.C.C.E.S.S.:移民向けのサービスや、定住に必要な情報を日本語でも提供しています。
- Multicultural Family Support Services Society:弱い立場の人を守る活動をする団体で、日本語での相談も受け付けているとしています。
ほかの地域に住んでいる人は、住んでいる地域を担当する日本国大使館・総領事館のウェブサイトにある生活情報も参考になります。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 通訳は「頼めば必ず無料」ではありません。裁判所の通訳は、州と手続きの種類で無料かどうかが変わります。
- 911などでは、日本語の通訳を頼むときに「Japanese(ジャパニーズ)」と言語名を英語で伝えます。
- 総領事館が紹介する団体は、相談先の情報として載っているものです。サービスの内容や日本語での対応は、それぞれの団体に確かめます。
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生活大麻の州ごとのルール(Cannabis laws by province and territory)カナダでは2018年10月17日から、大人が娯楽用の大麻を合法に買い、持つことができます。ただし、何歳から買えるか、どこで吸えるか、家で育ててよいかは州・準州で違います。国境を越えて持ち出し・持ち込みをすることは犯罪です。生活差別を受けたとき(人権委員会、Human rights commissions)カナダでは、人種、出身地、宗教、性別、年齢、障害、家族の状況などを理由に、住まいを貸さない、店やサービスを使わせないといった差別が、人権の法律で禁じられています。多くの場合は州・準州の人権委員会や人権審判所、銀行・航空など連邦管轄の事業はカナダ人権委員会に申し立てます。BC・アルバータ州・オンタリオ州・連邦の申し立ては原則1年以内です。生活陪審員の呼び出し(Jury duty)カナダの陪審員になれるのは、BC とオンタリオ州ではカナダ市民だけです。永住者やワーキングホリデー・留学の人は陪審員になれませんが、呼び出しの書類や確認の用紙が届いたときは、無視せずに回答します。陪審の制度は州ごとに決まっています。
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医療・保険医療通訳と日本語で受診する方法(Medical interpreting services)英語やフランス語に不安があっても、カナダでは電話の健康相談(811)や911で通訳を頼めます。BCでは州の保健当局の通訳サービスが医療の場で無料で使えます。アルバータ州とケベック州(モントリオール周辺など)にも、医療機関を通じて頼める通訳サービスがあります。日本語で受診したいときは、通訳を頼むか、日本語が通じる医療機関を探す方法があります。生活警察の仕組み(Police in Canada:RCMP・州警察・市警察)カナダの警察には、連邦、州、準州、市の警察があります。連邦警察の王立カナダ騎馬警察(RCMP)は、オンタリオ州とケベック州以外の州・準州で地域の警察も担っています。命や財産に危険があるときは911、急がない届け出は地元の警察の非緊急番号やネットの届け出を使います。生活法律相談と法律扶助(Legal Aid)カナダの法律扶助(Legal Aid)は州ごとの制度で、収入の少ない人などのために、弁護士の費用の負担や無料の法律相談を行っています。BCはLegal Aid BC、オンタリオ州はLegal Aid Ontario(LAO)、ケベック州は法律扶助委員会(Commission des services juridiques、CSJ)が窓口です。扱う分野と収入の条件は州ごとに違います。生活定住支援サービス(Settlement services/newcomer services)移民・難民・市民権省(IRCC)は、永住者などを対象に、仕事探し、英語・フランス語の学習、生活の相談などの無料サービスを、各地の支援団体を通じて提供しています。経済移民の永住者は2026年4月1日から利用できる期間に上限ができました。ケベック州では州の「Accompagnement Québec」が別にあります。医療・保険救急車と911(9-1-1)のかけ方命や財産に差し迫った危険があるときは911に電話します。最初に「警察・消防・救急(Police, Fire or Ambulance)」のどれかを聞かれ、そのあと場所などを細かく聞かれます。英語が苦手でも、使う言語の名前を英語で言えば通訳につないでもらえます。間違えてかけたときは切らずにそのことを伝えます。生活公共の場での飲酒と喫煙(Drinking and smoking in public places)BCやオンタリオ州では、公園や路上など公共の場でお酒を飲むことは原則として禁止で、市が指定した場所などだけで認められます。バンクーバーやトロントには飲酒できる公園があり、モントリオールは公園のピクニック場で食事と一緒なら飲めます。喫煙と電子たばこも、入口や窓の近くなどで州の法律と市の条例で禁止されています。
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