冬の一酸化炭素中毒(Carbon monoxide poisoning)
一酸化炭素(CO)は色もにおいも味もなく、警報器でしか気づけないガスです。暖房を長く使う冬や停電のときに危険が高まります。警報器が鳴ったらすぐに全員で外に出て、外から911に電話します。
一酸化炭素とは
一酸化炭素(carbon monoxide、CO)は、燃料を燃やすと出るガスです。カナダ保健省(Health Canada)のページ(新しいタブで開く)によると、においも味も色もなく、一酸化炭素警報器(CO alarm、CO detector とも呼ばれます)でしか気づけません。
保健省は、暖房器具を長く使う寒い時期に危険が高まると説明しています。カナダの冬は暖房の期間が長く、雪や停電も重なるため、日本で暮らしていたとき以上に気をつける必要があります。
COが出るもの
保健省は、次のような燃料を燃やすとCOが出るとしています。
- 灯油(oil)、石炭、ブタン、プロパン、天然ガス
- 薪、木質ペレット
- ガソリン(車の排気ガスを含む)
家の中では、次のような器具が発生源になります。
| 場所 | 主な器具 |
|---|---|
| 家の中 | 炉(furnace)、暖炉、薪ストーブ・ペレットストーブ、ガスの衣類乾燥機、給湯器 |
| 屋外用 | 発電機、除雪機(snowblower)、ランタン、グリル・バーベキュー、キャンプ用コンロ |
屋外用の器具を家の中や換気の悪い場所で使うと、危険な濃さのCOがたまることがあります。保健省は、停電のときにこうした器具を使うと、家の中にCOがたまるおそれがあると注意しています。
症状
保健省の症状のページ(新しいタブで開く)は、吸ったCOの量によって症状を次のように分けています。
| 量 | 主な症状 |
|---|---|
| 少ない | 疲れ、頭痛、かぜ(インフルエンザ)に似た症状、息切れ、体がうまく動かない |
| 中くらい | めまい、胸の痛み、目がよく見えない、考えがまとまらない |
| 多い | 意識を失う、けいれん、昏睡、死亡 |
オンタリオ州のページは、頭痛、吐き気、めまい、混乱、眠気も挙げています。かぜと区別しにくいため、家にいるときだけ具合が悪くなる、家族が同時に具合が悪くなる、といったときは注意が必要です。
警報器が鳴ったとき
保健省は、CO警報器が鳴ったらすぐにその場を離れるよう求めています。オンタリオ州のページ(新しいタブで開く)も、全員をすぐに家の外に出し、建物の外から911か地域の緊急番号に電話することが大切だとしています。
手順
警報器が鳴ったとき、または具合が悪くなってCOが疑われるとき:
- 家にいる全員ですぐに外に出る。
- 建物の外から911(または地域の緊急番号)に電話する。
ふだんの備え:
- 燃料を燃やす器具がある家では、電池のバックアップ付きのCO警報器を少なくとも1台付ける。いちばん大事な場所は、寝室の外の廊下。
- 買うときは、CSA Group、Intertek(ETL)、UL などのカナダの認証マークと、CO警報器の規格「CSA 6.19」の認証があるかを見る。
- 付けた日と交換する日を警報器に書いておく。定期的にテストし、電池と本体はメーカーの勧めに従って替える。使用期限も確かめる。
- 炉や暖炉などの器具は、少なくとも年に1回(またはメーカーの指示どおり)専門の業者に点検してもらう。薪の暖炉は毎年煙突を掃除する。
- 雪が降っている間とその後は、屋外の排気口が雪でふさがっていないか確かめる。
してはいけないこと
保健省の予防のページ(新しいタブで開く)にある主な注意点です。
- ガレージの中で車のエンジンをかけたままにしない。ガレージの扉が開いていても同じです。
- 発電機を家の中で使わない。建物から少なくとも6m(20フィート)離して使う。
- 灯油・プロパン・オイルのストーブやランプは、室内用に作られたもの以外を閉めきった場所で使わない。
- 除雪機や芝刈り機など燃料で動く機械を、ガレージや物置の中で動かさない。
車の排気管が雪でふさがったときの危険は、冬道の運転の記事でも扱っています。
州・準州ごとの違い
CO警報器を付ける義務は、州・準州や市の決まり(建築や消防の基準)によって違います。例としてオンタリオ州の決まりをまとめます。
| 項目 | オンタリオ州の決まり |
|---|---|
| 付ける必要がある家 | 燃料を燃やす器具がある、暖炉がある、ガレージが家につながっている、のどれかにあたる家。2026年1月1日からは、家の外にある燃料の器具で温めた空気で暖房している家も対象 |
| 付ける場所 | 寝る場所のそば。2026年1月1日からは、寝室のない階を含むすべての階 |
| 賃貸の家 | 家主が付けて管理し、毎年、電池を替えたとき、電気の配線を変えたとき、借りる人が替わったときにテストする |
| 借りる人 | 警報器の不具合を家主に知らせる |
ほかの州・準州に住む場合は、地域の消防署(fire department)に決まりを問い合わせられます。
ここに注意してね!
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