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冬の一酸化炭素中毒(Carbon monoxide poisoning)

ひとことで言うと

一酸化炭素(CO)は色もにおいも味もなく、警報器でしか気づけないガスです。暖房を長く使う冬や停電のときに危険が高まります。警報器が鳴ったらすぐに全員で外に出て、外から911に電話します。

目次
  1. 一酸化炭素とは
  2. COが出るもの
  3. 症状
  4. 警報器が鳴ったとき
  5. 手順
  6. してはいけないこと
  7. 州・準州ごとの違い
  8. 日本との違い・注意点
911 Police · Fire Ambulance

一酸化炭素とは

一酸化炭素(carbon monoxide、CO)は、燃料を燃やすと出るガスです。カナダ保健省(Health Canada)のページ(新しいタブで開く)によると、においも味も色もなく、一酸化炭素警報器(CO alarm、CO detector とも呼ばれます)でしか気づけません。

保健省は、暖房器具を長く使う寒い時期に危険が高まると説明しています。カナダの冬は暖房の期間が長く、雪や停電も重なるため、日本で暮らしていたとき以上に気をつける必要があります。

COが出るもの

保健省は、次のような燃料を燃やすとCOが出るとしています。

  • 灯油(oil)、石炭、ブタン、プロパン、天然ガス
  • 薪、木質ペレット
  • ガソリン(車の排気ガスを含む)

家の中では、次のような器具が発生源になります。

場所主な器具
家の中炉(furnace)、暖炉、薪ストーブ・ペレットストーブ、ガスの衣類乾燥機、給湯器
屋外用発電機、除雪機(snowblower)、ランタン、グリル・バーベキュー、キャンプ用コンロ

屋外用の器具を家の中や換気の悪い場所で使うと、危険な濃さのCOがたまることがあります。保健省は、停電のときにこうした器具を使うと、家の中にCOがたまるおそれがあると注意しています。

症状

保健省の症状のページ(新しいタブで開く)は、吸ったCOの量によって症状を次のように分けています。

量主な症状
少ない疲れ、頭痛、かぜ(インフルエンザ)に似た症状、息切れ、体がうまく動かない
中くらいめまい、胸の痛み、目がよく見えない、考えがまとまらない
多い意識を失う、けいれん、昏睡、死亡

オンタリオ州のページは、頭痛、吐き気、めまい、混乱、眠気も挙げています。かぜと区別しにくいため、家にいるときだけ具合が悪くなる、家族が同時に具合が悪くなる、といったときは注意が必要です。

警報器が鳴ったとき

保健省は、CO警報器が鳴ったらすぐにその場を離れるよう求めています。オンタリオ州のページ(新しいタブで開く)も、全員をすぐに家の外に出し、建物の外から911か地域の緊急番号に電話することが大切だとしています。

手順

警報器が鳴ったとき、または具合が悪くなってCOが疑われるとき:

  1. 家にいる全員ですぐに外に出る。
  2. 建物の外から911(または地域の緊急番号)に電話する。

ふだんの備え:

  1. 燃料を燃やす器具がある家では、電池のバックアップ付きのCO警報器を少なくとも1台付ける。いちばん大事な場所は、寝室の外の廊下。
  2. 買うときは、CSA Group、Intertek(ETL)、UL などのカナダの認証マークと、CO警報器の規格「CSA 6.19」の認証があるかを見る。
  3. 付けた日と交換する日を警報器に書いておく。定期的にテストし、電池と本体はメーカーの勧めに従って替える。使用期限も確かめる。
  4. 炉や暖炉などの器具は、少なくとも年に1回(またはメーカーの指示どおり)専門の業者に点検してもらう。薪の暖炉は毎年煙突を掃除する。
  5. 雪が降っている間とその後は、屋外の排気口が雪でふさがっていないか確かめる。

してはいけないこと

保健省の予防のページ(新しいタブで開く)にある主な注意点です。

  • ガレージの中で車のエンジンをかけたままにしない。ガレージの扉が開いていても同じです。
  • 発電機を家の中で使わない。建物から少なくとも6m(20フィート)離して使う。
  • 灯油・プロパン・オイルのストーブやランプは、室内用に作られたもの以外を閉めきった場所で使わない。
  • 除雪機や芝刈り機など燃料で動く機械を、ガレージや物置の中で動かさない。

車の排気管が雪でふさがったときの危険は、冬道の運転の記事でも扱っています。

州・準州ごとの違い

CO警報器を付ける義務は、州・準州や市の決まり(建築や消防の基準)によって違います。例としてオンタリオ州の決まりをまとめます。

項目オンタリオ州の決まり
付ける必要がある家燃料を燃やす器具がある、暖炉がある、ガレージが家につながっている、のどれかにあたる家。2026年1月1日からは、家の外にある燃料の器具で温めた空気で暖房している家も対象
付ける場所寝る場所のそば。2026年1月1日からは、寝室のない階を含むすべての階
賃貸の家家主が付けて管理し、毎年、電池を替えたとき、電気の配線を変えたとき、借りる人が替わったときにテストする
借りる人警報器の不具合を家主に知らせる

ほかの州・準州に住む場合は、地域の消防署(fire department)に決まりを問い合わせられます。

ここに注意してね!

  • カナダでは、燃料を燃やす炉で家全体を暖める家や、暖炉、家につながったガレージがある家が多くあります。賃貸でも、入居するときにCO警報器があるか、動くかを確かめておくと安心です。
  • 停電のときに、キャンプ用コンロやバーベキューグリル、発電機を家の中やガレージで使うのは危険です。停電への備えは停電の記事でも扱います。
  • 暖房の種類と注意点は暖房の記事、冬全体の備えは冬の備えの記事にまとめています。
  • 症状がかぜに似ているため、気づくのが遅れやすいガスです。警報器が鳴ったら「誤作動かもしれない」と思わず、まず外に出ます。

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