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着氷性の雨と停電(Freezing rain and ice storms)

ひとことで言うと

着氷性の雨(Freezing rain)は、雨粒が氷点下の地面や物にふれた瞬間に凍り、道路・電線・木を氷で覆います。道路と歩道が非常に滑りやすくなるほか、氷の重みで電線や枝が落ち、広い範囲で停電が起きることがあります。しくみ、警報の見方、嵐の最中と後に気をつけることを、環境・気候変動省と連邦政府の防災ページの案内からまとめます。

目次
  1. 着氷性の雨とは
  2. 警報の見方
  3. 嵐の前にできること
  4. 手順:嵐の最中と後
  5. 停電中の冷凍庫と水道管
  6. 日本との違い・注意点

着氷性の雨とは

環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)の寒い季節の気象災害の案内(新しいタブで開く)では、次のように説明しています。

  • 着氷性の雨・着氷性の霧雨(Freezing rain / Freezing drizzle): 雨として降り始め、途中で冷たい空気の層を通る降水です。地上が氷点下だと、氷点下の物にふれた瞬間に凍り、表面を氷の膜で覆います。
  • 凍雨(Ice pellets): 氷点下の空気の層を通るうちに、地面に届く前に凍った雨粒です。
  • 急な凍結(Flash freeze): 気温が急に下がり、道路や歩道の雨水や雪どけ水が一気に凍ることです。

ECCCは、カナダの冬の危険な天気の一つとしてアイスストーム(Ice storm)を挙げています。また、こうした状況では車の運転だけでなく歩くことも危険になり、氷の重みで電線や電柱が倒れることがあるとしています。

警報の見方

ECCCは、着氷性の雨や急な凍結が予想されると、気象警報を出します。警報の種類と色の見方は「気象警報の見方」で扱います。

ECCCが公開している影響の目安(Weather Impact Guides)(新しいタブで開く)では、着氷(Ice)の影響を3段階で示しています。

影響主な内容
中程度(Moderate)凍った道路による遅れや事故。電線や橋に氷が付く。一部で停電。枝が折れる。滑って転ぶ、落ちてくる氷でけがをするおそれ
高い(High)大幅な遅れと多くの事故。電線や橋が傷む。広い範囲で停電。木が倒れ、建物などに大きな被害。けがのおそれが高まる
非常に高い(Extreme)玉突き事故など広い範囲で危険な交通状況。電柱や鉄塔が倒れる。広い範囲で長く停電。重要な施設が機能しなくなる

嵐の前にできること

  • 天気予報と警報を確かめ、警報が出たら外出や運転の予定を見直す。
  • 停電が長引くことに備え、72時間を自力で過ごせる非常用キットを用意する。中身は「72時間の非常用キット」で扱います。
  • 懐中電灯と予備の電池を用意する。連邦政府の防災ページ Get Prepared は、火事の危険を減らすため、ろうそくより懐中電灯を使うよう勧めています。

手順:嵐の最中と後

  1. 電線に近づかない。 Get Prepared の停電の案内(新しいタブで開く)は、電線にさわらず、離れるよう呼びかけています。BC州の電力公社 BC Hydro は、切れた電線から少なくとも10m(市バス1台分ほど)離れ、911に電話するよう案内しています。電線が地面にふれると、電気がまわりの地面に広がるためです。
  2. 木の下や電線の下を歩かない。 氷の付いた枝や電線、落ちてくる氷でけがをするおそれがあります。
  3. 不要な外出と運転を控える。 道路も歩道も非常に滑りやすくなります。歩くときの注意は「凍った道で転ばないために」で扱います。
  4. 発電機やバーベキューこんろを屋内で使わない。 Get Prepared は、燃料を燃やす発電機やバーベキューこんろ、キャンプ用こんろを、家、ガレージ、地下室、物置、屋根のある屋外の場所で使わないよう呼びかけています。持ち運びできる発電機は、建物から少なくとも6m離して使います。一酸化炭素中毒については「冬の一酸化炭素中毒」で扱います。
  5. 停電したら、家電のプラグを抜く。 電気が戻ったときの電圧の変化から機器を守るためです。停電中と電気が戻ったときの手順は「停電への備え」で扱います。

停電中の冷凍庫と水道管

Get Prepared によると、満杯の冷凍庫は、扉を閉めたままにしておけば24〜48時間は中の物を凍った状態に保てます。冬の停電では水道管が凍ることがあるため、配管の水を抜くことも勧めています。

ここに注意してね!

  • 着氷性の雨は、雨として降ってきても、氷点下の地面や物にふれると凍ります。雨だからと油断せず、気温と警報を確かめます。
  • 被害は路面の凍結だけでなく、電線や電柱の被害、倒木による広い範囲で長い停電につながることがあります。
  • 切れた電線には近づかず、10m以上離れて911に電話します(BC Hydro の案内)。

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