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雷と竜巻(Thunderstorms and tornadoes)

ひとことで言うと

カナダは竜巻の数が世界で2番目に多い国で、強い竜巻は5〜8月の夕方に起きやすいとされています。雷雨のときは「外に安全な場所はない」が基本です。連邦政府の防災ページをもとに、雷・竜巻のときの動き方をまとめます。

目次
  1. カナダの竜巻と雷雨
  2. 雷雨と竜巻の警報
  3. 竜巻が近づいているサイン
  4. 竜巻のときの動き方
  5. 雷雨のときの動き方
  6. 手順:夏の嵐に備える
  7. 日本との違い・注意点
911 Police · Fire Ambulance

カナダの竜巻と雷雨

連邦政府の竜巻のページ(新しいタブで開く)によると、カナダは竜巻の数がアメリカに次いで世界で2番目に多く、平均で年に97回起きています。

  • 強い竜巻は激しい雷雨にともなって起き、大雨やひょうをともなうことが多いです。
  • 起きやすいのは5月から8月で、時間帯は16時から20時ごろです。
  • 竜巻は激しく回転する強い風の柱で、数分から数時間続きます。幅は10mから1km以上まであり、平均時速15〜30kmで移動します。

雷雨(thunderstorm)は、夏を中心に各地で起きます。環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)は、どの雷雨でも雷は落ちうると説明しています。

雷雨と竜巻の警報

雷雨や竜巻の警報は ECCC が出します。警報(Warning)・警戒(Watch)の違いや、黄・オレンジ・赤の色の意味は気象警報の見方にまとめています。竜巻の警報は、起きる30分前を切ってから出ることもあります。

ECCC の影響の目安(Weather Impact Guides(新しいタブで開く))では、雷雨はひょう・風・雨による被害、竜巻は回転する強い風による被害として、影響の大きさを3段階で示しています。

影響の大きさ雷雨の例竜巻の例
中程度交通の遅れ、局地的な停電、屋根や木の被害がれきによる通行止め、局地的な停電、建物や車の軽い被害
高い広い範囲の停電、建物の大きな被害、危険な洪水のおそれ移動が危険になる、広い範囲の停電、建物の大きな被害
極めて高い長く続く停電、建物や多くの木が壊れる、深刻な洪水道路が通れなくなる、家や建物が壊れる、森がなぎ倒される

竜巻のように、すぐに行動が必要なものは、携帯電話の緊急警報システム(Alert Ready)でも届くことがあります。

竜巻が近づいているサイン

連邦政府の竜巻への備えのページ(新しいタブで開く)は、次のようなサインを挙げています。

  • 雷が何度も鳴り、稲妻が光る激しい雷雨
  • 非常に暗い空。雲が緑や黄色に見えることもある
  • ゴロゴロという音や、ヒューという音
  • 雷雲の後ろ側の底から下がるろうと状の雲。大雨やひょうの幕の向こうにあることが多い

警報が出たら、すぐに避難します。

竜巻のときの動き方

いる場所すること
家の中いちばん低い階の、建物の中央の部屋へ。地下室があれば地下室。丈夫な家具の下に入り、腕で頭と首を守る。窓は開けない。エレベーターは使わない
モバイルホーム(移動式住宅)近くの丈夫な建物や避難所へすぐ移る。モバイルホームでは身を守りにくい
屋外すぐ建物に入る。入れないときは、溝やくぼ地に伏せて手で頭を覆う。高架や橋の下には入らない
車の中すぐに避難できる場所へ向かう。竜巻から車で逃げ切ろうとしない。避難場所がなければ車を止め、溝のような低い場所に身を伏せる

竜巻が過ぎたあとも、少なくとも60秒は伏せた姿勢のままでいます。家に戻る前に建物の傷みを確かめ、危ないときは中に入りません。切れた電線からは10m以上離れます。

雷雨のときの動き方

連邦政府の雷雨への備えのページ(新しいタブで開く)の要点です。

雷の光と音の間が30秒未満なら

稲妻が光ってから雷の音が聞こえるまでを数え、30秒未満なら、すぐに安全な建物に入ります。

屋外にいるとき

  • すぐ建物の中に入る。雷雨のとき、屋外に安全な場所はありません。
  • 木や電柱のような高いものから離れる。
  • 開けた場所で自分がいちばん高い位置にならないようにする。

屋内にいるとき

  • 地下室や建物の中央の部屋に移り、窓やドアから離れる。
  • ラジエーター、コンロ、流し台、金属の配管など、電気を通すものに近づかない。
  • 電気製品や、線でつながった固定電話を使わない。
  • お風呂、シャワー、水道を使わない。

車の中にいるとき

  • 雷が鳴っている間は車の中にとどまる。
  • 強い風や大雨の中では運転しない。
  • 車の内外の金属部分に触れない。

雷雨が過ぎたあと

最後の雷鳴から少なくとも30分は建物の中にとどまります。切れた電線からは10m以上離れます。

手順:夏の嵐に備える

  1. 天気アプリ(ECCC の WeatherCAN など)で、住んでいる地域の警報を受け取れるようにする。
  2. 非常用キットと家族の避難計画を用意する(72時間の非常用キット)。
  3. 家の中で竜巻のときに逃げ込む場所(地下室や中央の部屋)を決めておく。
  4. 電気製品を守るため、サージ保護機能のある電源タップを使う。
  5. キャンプやハイキングの前に天気予報と警報を確かめ、雷雨が予想される日は計画を変える。

日本との違い・注意点

  • カナダの強い竜巻は、夏の激しい雷雨にともなって起きます。夏に雷雨の警報が出たら、竜巻のことも頭に入れておきます。
  • 竜巻の警報は数十分前に出ることもあり、時間の余裕がありません。地下室のある家では地下室に、ない家では窓のない中央の部屋に、すぐ移れるようにしておきます。
  • 高架道路や橋の下は、竜巻のときの避難場所にはなりません。
  • 雷のときは「雷の音が聞こえたら建物に入り、最後の雷鳴から30分は外に出ない」が目安です。ゴルフ場、湖、キャンプ場など、開けた場所ではとくに早めに動きます。
  • 警報や Alert Ready の通知は英語かフランス語で届きます。「Tornado(竜巻)」「Thunderstorm(雷雨)」「Warning(警報)」「Watch(警戒)」のような言葉を覚えておくと、すぐに意味がわかります。

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