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熱波(Extreme heat / Heat waves)

ひとことで言うと

カナダでも夏に厳しい暑さになることがあり、2021年のBC州の熱波では少なくとも619人が亡くなりました。カナダ保健省は、暑さによる死亡の多くが屋内で起きているとしています。熱中症のサイン、涼しく過ごす方法、気をつけたい人をまとめます。

目次
  1. カナダの夏の暑さ
  2. 暑さの警報
  3. とくに気をつけたい人
  4. 熱中症のサイン
  5. 手順:猛暑に備えて過ごす
  6. 日本との違い・注意点
春3–5月夏6–8月秋9–11月冬12–2月

カナダの夏の暑さ

カナダは寒い国という印象がありますが、夏には厳しい暑さになることがあります。連邦政府の猛暑のページ(新しいタブで開く)は、猛暑は防げるはずの病気や死につながる大きな健康上の危険だと説明しています。

  • 2021年のBC州(ブリティッシュコロンビア州)の熱波では、少なくとも619人が亡くなりました。カナダの歴史の中でも、とくに死者の多い気象災害のひとつです。
  • 猛暑は、干ばつ、洪水、大気の質の悪化、山火事の危険も高めます。

カナダ保健省(Health Canada)は、カナダで暑さによって亡くなる人の多くは屋内で亡くなっていると説明しています(保健省のページ(新しいタブで開く))。また、今後30年で、とても暑い日が年に2倍以上になる地域があると見込んでいます。

暑さの警報

暑さの警報は、環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)が出します。ECCC の影響の目安(Weather Impact Guides(新しいタブで開く))では、強い暑さや、気温と湿度を組み合わせた体感の指数(Humidex)が高いことによる影響を、3段階で示しています。

影響の大きさ例
中程度病気や死亡の危険が高まる、電力の不足、動物への危険、屋外行事の変更
高い病気の危険がさらに高まる、局地的な交通の乱れ、水不足、停電、屋外行事の中止
極めて高い病気や死亡の危険が極めて高い、広い範囲の交通の乱れ、電気や水の不足、生活に必要なサービスが長く止まる

ECCC は、猛暑は山火事や大気の質の悪化が起きやすい状態をつくるとも説明しています。警報の種類と色の意味は気象警報の見方、煙については山火事の煙と大気の質にまとめています。

とくに気をつけたい人

保健省は、次の人は猛暑の健康への影響を受けやすいとしています。

  • 高齢の人
  • 乳児と小さな子ども
  • 持病のある人(呼吸の病気、心の病気、心臓の病気など)
  • 住まいを涼しく保てない人
  • 暑い場所(屋内・屋外)で働く人
  • 暑い中で運動する人
  • 住まいのない人
  • 収入の少ない人

熱中症のサイン

保健省の暑さから身を守るページ(新しいタブで開く)は、次のようなサインを挙げています。

状態サイン
熱疲労(heat exhaustion)頭痛、吐き気や嘔吐、めまいや失神、呼吸や脈が速い、ひどいのどの渇き、尿が減り濃い黄色になる、子どもの様子の変化
熱射病(heat stroke)高い体温、混乱やふらつき、めまいや失神、とても熱い・赤い皮膚

熱射病のサインがあるときは、すぐに911に電話します。助けを待つ間は、日陰に移す、あおいで風を送る、冷たい水をかけるなどして体を冷やします。

手順:猛暑に備えて過ごす

  1. 天気予報と暑さの警報を確かめる。
  2. 夏が来る前に、エアコンが動くかを確かめる。近くの冷房のある場所(ショッピングモール、図書館など)を調べておく。
  3. のどが渇く前から水を飲む。運動の前・最中・後にも飲む。水分の多い果物や野菜も役立つ。
  4. ゆったりした明るい色の服と、通気性のよいつばの広い帽子を身につける。
  5. 日中は窓のカーテンやブラインドを閉め、夜に窓を開ける。火を使わない料理にする。涼しいシャワーや風呂で体を冷やす。
  6. 激しい活動は、涼しい時間や日に変える。日陰や日傘を使う。
  7. 一人暮らしの高齢の人などには、暑い日に家族や近所の人が訪ねる。保健省は、電話よりも直接会うほうが体調の変化に気づきやすいとしています。

保健省は、扇風機は過ごしやすくはなるものの、35°Cを超えると体を冷やす効果がないと説明しています。

日本との違い・注意点

  • 保健省が説明するとおり、カナダで暑さによって亡くなる人の多くは屋内で亡くなっています。住まいを涼しく保てないときは、冷房のある近くの場所で数時間過ごす方法を保健省は挙げています。
  • 扇風機は35°Cを超えると体を冷やす効果がありません。室温がとても高いときは、扇風機だけに頼らないようにします。
  • 止めた車の中に、人やペットを残してはいけません。
  • 猛暑の時期は、山火事の煙で大気の質が悪くなることもあります。暑さと煙の両方の情報を確かめます。
  • 熱射病のサインがあるときは、ためらわずに911に電話します。

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