野生動物に餌をやらない(Don't feed wildlife)
カナダでは、国立公園で野生動物に餌をやることは法律で禁止されています。BC州でも、クマ・クーガー・コヨーテ・オオカミに餌をやったり、引き寄せるものを置いたりすることが州法で禁止されています。わざと与えるだけでなく、食べ物やごみを出しっぱなしにすることも含まれます。理由と、ふだんの生活とキャンプで気をつけることをまとめます。
なぜ餌をやってはいけないのか
カナダ公園局(Parks Canada)は、野生動物の安全の案内(新しいタブで開く)で次のように説明しています。
- 餌をやると、動物は「人間から食べ物がもらえる」と覚え、自然の食べ物よりも人の食べ物を探すようになります。
- これは動物の長い目で見た安全と健康を損ないます。
- 動物に近づいたり、動物が近づいてくるのを許したりすると、動物が人を怖がらなくなり、人と動物の両方が危険になります。
人の食べ物に慣れたクマなどが人の近くに出てくるようになると、人がけがをするおそれが高まります。
法律での決まり
国立公園
カナダ公園局の案内では、公園局の管理する場所で野生動物に餌をやることは違法です。直接与えた場合だけでなく、食べ物やごみを出しっぱなしにして、間接的に与えた場合も、国立公園法(Canada National Parks Act)にもとづいて罰せられることがあります。
ブリティッシュコロンビア州(BC)
BC州の野生動物法(Wildlife Act)第33.1条(新しいタブで開く)は、「危険な野生動物」について次のことを禁じています。
- わざと餌をやること、やろうとすること
- 引き寄せる目的で、引き寄せるもの(attractant)を土地や建物に置くこと
- 人がいる、またはいそうな場所で、危険な野生動物を引き寄せ、動物が手を出せる状態で、引き寄せるものを置いておくこと
「危険な野生動物」は、クマ、クーガー、コヨーテ、オオカミと、規則で定めた種です。「引き寄せるもの」には、食べ物や生ごみ、たい肥、ごみ、動物や魚の死がい、肉などが含まれます。
ほかの州や市にも、餌やりを制限する決まりがあることがあります。住んでいる州や市の案内を確かめます。
家のまわりで気をつけること
BC州政府は、野生動物との安全の案内(新しいタブで開く)で、ごみ、鳥の餌、たい肥、ペットの餌をしまい、果樹の実を地面に落としたままにしないよう呼びかけています。
- ペットの餌を外に置かない。 BC州は、ペットの餌が若いクーガーや、クーガーの獲物になるリス・アライグマを引き寄せるとしています。
- 小さな動物やシカを集めない。 アルバータ州政府は、クーガーを避ける方法として、野生動物に餌をやらないことを挙げています。クーガーは主にシカを食べます。くわしくは「クーガー」で扱います。
- 動物よけのごみ箱があれば、必ずそれを使う。 バンフ国立公園では、野生動物が開けられないごみ箱を使うよう案内しています。ごみの出し方は市の決まりに合わせます。
キャンプやピクニックで気をつけること
カナダ公園局は、ピクニックの場所やキャンプ場をきれいに保ち、においのあるものは車の中か、指定の保管ロッカーにしまうよう案内しています。出してよいのは、使っていて人が見ているときだけです。
しまうものの例は、食べ物、クーラーボックス、食器、調理器具、キャンプ用のこんろ、鍋、ごみ、石けん、シャンプー、手の消毒液、歯みがき粉などです。
山岳部の国立公園では「Bare Campsite」というしくみがあり、守らないとキャンプの許可を返金なしで取り消されることがあります。くわしくは「キャンプの基本」で扱います。
動物との距離
カナダ公園局は、シカ、ムース、エルクなどの大きな動物からは30m以上(バス3台分)、クマ、オオカミ、コヨーテ、クーガーからは100m以上(バス10台分)離れるよう案内しています。写真を撮るために近づいたり、車から食べ物を見せたりしないようにします。
ここに注意してね!
- 「少しだけなら」「かわいいから」と餌をやることも、カナダでは罰せられることがある行為です。国立公園では、ごみや食べ物を置きっぱなしにすることも餌やりと同じに扱われることがあります。
- リスや鳥のような小さな動物に餌をやることも、それを狙う大きな動物を引き寄せることにつながります。
- 人の食べ物に慣れた野生動物は、人に危険を及ぼすおそれがあります。動物を守るためにも、餌をやらず、距離を保つことが求められています。
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