蚊とブヨ(Mosquitoes and Blackflies)
カナダの夏は、湖や森のまわりで蚊とブヨ(ブユ)が多く出ます。蚊はウエストナイル熱を運ぶことがあり、ヒトの感染リスクは7月中旬〜9月上旬に最も高くなります。DEET の濃度は年齢で上限が決まっています。虫よけの選び方と家のまわりの対策を、カナダ保健省とカナダ公衆衛生庁の案内からまとめます。
蚊とブヨが出る季節
カナダの夏は、湖や川、森のまわりで蚊(Mosquito)がたくさん出ます。カナダ公衆衛生庁(Public Health Agency of Canada、PHAC)のページ(新しいタブで開く)によると、蚊は夜明け(first light)と夕暮れ(just before dark)に最も活発になることが多いとされています。
ブヨ(Blackfly、ブユとも言う)は小さなハエの仲間で、カナダ保健省(Health Canada)の虫よけのページ(新しいタブで開く)では、春の昼間に活動すると説明されています。蚊と違い、明るい時間でも刺されます。
ウエストナイル熱
蚊はウエストナイル熱(West Nile virus)を運ぶことがあります。PHAC によると、カナダの多くの地域で、感染のリスクは4月中旬から、9月下旬か10月の最初の強い霜まで続きます。ヒトが最も感染しやすいのは、7月中旬から9月上旬です。
| 項目 | PHAC の説明 |
|---|---|
| 症状が出ない人 | 感染した人の70〜80% |
| 軽い症状 | 熱、頭痛、体の痛み、軽い発疹、リンパ節の腫れ |
| 重い症状 | 感染した人の1%未満。急な激しい頭痛、高熱、首のこわばり、吐き気、意識の混乱、筋力の低下、まひなど |
| 症状が出るまで | 感染から2〜15日 |
| かかりやすい人 | 50歳以上の人、持病のある人、免疫が弱っている人 |
ヒト用のワクチンや、ウエストナイル熱そのものに効く治療法はなく、症状に合わせた治療をします。重い症状が出たら、すぐに医療機関にかかります。迷ったときの相談先は「811の電話健康相談」、受診先の選び方は「救急外来(ER)と緊急ケアセンターの使い分け」にまとめています。
虫よけの選び方
カナダ保健省が登録している虫よけの有効成分には、DEET、イカリジン(Icaridin)、大豆油、レモンユーカリ油(p-メンタン-3,8-ジオール)、精油を混ぜたものなどがあります。大豆油の虫よけは、蚊とブヨの両方に効くとされています。
DEET は、年齢によって使ってよい濃度と回数が決まっています(2026年10月時点)。
| 年齢 | DEET の濃度 | 回数 |
|---|---|---|
| 12歳を超える人と大人 | 30%まで | ― |
| 2〜12歳 | 10%まで | 1日3回まで |
| 6か月〜2歳 | 10%まで | 1日1回まで |
| 6か月未満 | 使わない | 蚊帳(かや)などで守る |
イカリジンの虫よけは蚊とダニに効きますが、6か月未満の赤ちゃんには使いません。ペルメトリン(permethrin)で処理した服もありますが、16歳未満の子ども向けのものはありません。
使うときの注意:
- 顔には直接スプレーせず、手に取ってから塗ります。
- 子どもの手には塗りません。
- 傷や荒れた肌には使いません。
- 日焼け止めと一緒に使うときは、日焼け止めを先に、虫よけを後に塗ります。
- 外から戻ったら、石けんと水で洗い流します。
刺されないための服装と家のまわり
PHAC は、次のことを勧めています。
- 長ズボンと、ゆったりした長袖のシャツを着て、靴下と帽子を身につける。
- 明るい色の服を選ぶ(蚊は暗い色に寄ってくる)。
- 窓とドアに網戸を付ける。
- 蚊は流れない水に卵を産むので、古タイヤ、雨水のたる、おもちゃ、植木鉢、子ども用プールの水をなくす。
- 雨どいを掃除して、水がたまらないようにする。
- ペットの水入れと鳥の水浴び場の水を、週に2回以上取りかえる。
- 死んだ鳥や動物を素手でさわらない。さわるときは手袋をし、手の傷をふさぐ。
日本とのちがいと注意点だよ!
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