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ベアスプレーの使い方と持ち運び(Bear spray)

ひとことで言うと

ベアスプレーは、唐辛子の成分でクマを追い払うための道具で、クマに近くで出会ったときの最後の手段です。カナダ公園局の案内をもとに、選び方、身に着け方、使い方の手順、車での運び方、飛行機に持ち込めないことなどをまとめます。

目次
  1. ベアスプレーとは
  2. 選び方
  3. 身に着け方
  4. 手順:使い方
  5. してはいけないこと
  6. 持ち運び
  7. 日本との違い・注意点

ベアスプレーとは

ベアスプレー(Bear spray)は、唐辛子に含まれる成分カプサイシン(Capsaicin)を霧状に吹き出す、持ち運びできる缶です。クマと近くで出会ったときに、クマを追い払うために使います。

カナダ公園局(Parks Canada)は、缶から円すい形の霧が時速100kmを超える速さで吹き出すと説明しています。そのうえで、ベアスプレーを使うのはいつも最後の手段であり、まずはクマに出会わないための工夫をできる限りするよう求めています。出会わないための工夫と、出会ったときの動き方は「クマ(グリズリーとアメリカクロクマ)に出会ったら」にまとめています。

選び方

カナダ公園局は、買う前に次の点を確かめるよう勧めています。

  • ラベル:「bear spray」または「bear repellent」と書かれていること。カナダで合法とされるには、動物に使うためのものだとラベルにはっきり示されている必要があります。
  • 量と濃さ:225mlの缶(約10秒分)で、カプサイシンの濃度が0.75〜1%のものが勧められています。
  • 使用期限:缶の使用期限を確かめます。

身に着け方

カナダ公園局は、山や森で過ごすときはいつもベアスプレーを持ち、すぐに取り出せるようにしておくよう勧めています。身に着け方は次のとおりです。

  • 利き手ですぐ届くホルスター(専用のケース)に入れる。
  • ハイキングでは、ベルトかリュックの肩ひものループに付ける。
  • 自転車では、ボトルホルダーに入れる。
  • リュックの中にしまわない。 取り出す前にクマが来てしまいます。

手順:使い方

カナダ公園局が示す手順は次のとおりです。

  1. 安全クリップを外す。
  2. ノズルが自分の方を向いていないことを確かめ、クマの顔をねらう。
  3. 1秒ずつ区切って吹き、クマが去るまで続ける。
  4. クマが去ったら、すぐにその場を離れる。

カナダ公園局の説明では、クマとの間に霧の壁を作るように吹きます。225mlの缶で吹けるのは約10秒分なので、1秒ずつ区切ることで、何回かに分けて使えます。

使い始める距離

使い始める距離の目安は、カナダ公園局とBC州で書き方が違います(2026年10月時点)。

  • カナダ公園局:スプレーは円すい形の霧になって約10m先まで届く。効かせるには、クマがバス1台分より近くにいる必要があり、使うのはクマが攻撃的な態度を見せたときだけ。ページの動画では、有効な距離を5mと説明している。
  • BC州:BC州政府のクマのページ(新しいタブで開く)は、クマが近づきすぎたら、7m以内でペッパースプレーを使うよう案内している。

どちらも、クマがかなり近くまで来てから使う道具だという点は同じです。

効き目が落ちる条件

カナダ公園局は、風、クマとの距離、雨、氷点下の気温、製品の使用期限が、スプレーの効き目に影響すると注意しています。正しく使えば効くことがあるクマもいる、という説明にとどめています。風が自分の方に吹いているときは、霧が自分にかからないよう気をつけます。

公園局は、製造元ごとの使い方の説明も読み、使い方に慣れておくよう勧めています。

クマが近づいてきたとき

BC州政府は、クマが近づきすぎたら、ペッパースプレーを使うか、ほかのもので脅かしたり気をそらしたりするよう案内しています。クマの様子によって、死んだふりをするか反撃するかなど、ほかの動き方も変わります。詳しくは「クマに出会ったら」にあります。

してはいけないこと

  • 自分の体、テント、道具に吹きつけない。 虫よけのようには使えません。カナダ公園局によると、残ったにおいが、かえってクマを引き寄せます。
  • リュックの奥にしまったまま歩かない。
  • 使用期限が切れたものを持ち歩かない。

持ち運び

車

カナダ公園局は、車で運ぶときは、安全クリップを付けたまま、トランクか密閉した容器に入れるよう案内しています。

飛行機

カナダ公園局によると、ベアスプレーは商用の飛行機には、預け荷物でも持ち込めません。飛行機で移動する旅行者は、現地で手に入れることになります。旅行の後に使わなかったスプレーも、飛行機では持ち帰れません。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本ではクマよけの鈴を使う人もいますが、カナダ公園局は鈴は効果がないとしています。声を出すこと、ベアスプレーをすぐ使える場所に持つことが勧められています。
  • ベアスプレーは、カナダでは山歩きやキャンプのときに持つ道具として案内されています。ただし、持っているからといって危険がなくなるわけではありません。
  • 飛行機に持ち込めないため、日本から持って行くことも、日本に持ち帰ることもできません。
  • 国立公園や州立公園ごとに、クマの出る場所や時期の注意が出ます。出かける前に、その公園の公式サイトで案内を確かめると安心です。
  • クマに襲われるなど命に関わるときは911に電話します。

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