ハイキングの準備(Hiking)
カナダの国立公園には、短い散策路から山奥の道まで多くのハイキングコースがあります。山の天気は急に変わり、携帯電話がつながらない所も多くあります。コースの選び方、持ち物、行き先を人に伝えること、野生動物との距離、雪崩の危険を、パークス・カナダの案内からまとめます。
コースを選ぶ
国立公園を管理するパークス・カナダ(Parks Canada)のハイキングの準備のページ(新しいタブで開く)は、グループ全員の経験と体力に合わせてコースを選ぶよう勧めています。国立公園のコースには、難しさを示す印が付いています。
| 印 | 難しさ |
|---|---|
| 緑の丸 | やさしい(Easy) |
| 青の四角 | ふつう(Moderate) |
| 黒のひし形 | 難しい(Difficult) |
| 黒のひし形2つ | ルート(Route) |
かかる時間を見積もる
出発の前に、コースの長さと時間を見積もります。パークス・カナダによると、自然の散策路を歩く速さは、初心者で平均時速2〜2.5kmです。
国立公園全体のしくみは「国立公園の基本」、バンフとジャスパーは「バンフ国立公園とジャスパー国立公園」で扱います。
手順:出かける前に
- コースの地図をよく見て、持っていく。
- 道の状態(trail conditions)と天気予報を確かめる。国立公園では、公園ごとのページで道の状態が案内されています。
- 行き先、帰る予定の時間、帰らなかったときの連絡先を、信頼できる人に伝える。救助する人が探す手がかりになります。
- 持ち物をそろえる(次の節)。
- 当日、グループで一緒に行動し、離れないようにする。
携帯電話がつながらない場所は多くあります。パークス・カナダは、スマートフォンのGPSだけに頼らないよう注意しています。
持ち物
パークス・カナダが挙げている持ち物は、次のとおりです。
- 救急用品と、マルチツール(多機能ナイフ)
- 懐中電灯と、火をおこす道具
- 笛
- 地図、コンパス(奥地ではGPSも)
- ハイキングに合った靴
- 重ね着できる、通気性のある服
- サングラス、日焼け止め、帽子
水と食べ物
パークス・カナダは、1時間に約0.5リットルの水を飲む計画を立て、エネルギーになる軽食を持つよう勧めています。数時間を超えるハイキングでは、食事も持っていきます。
山のハイキングで気をつけること
ロッキー山脈のバンフ国立公園のハイキングのページ(新しいタブで開く)は、次の点を挙げています。
- 山の天気は急に変わり、どの月でも雪が降ることがあります。服は重ね着し、暖かい服と予備の食べ物を持つ。
- 自分の水か、浄水器を持つ。川や湖の水は、そのまま飲むと安全でないことがあります。
- 救急用品、ベアスプレー、衛星を使う緊急通信機器を持ち、使い方を覚えておく。
- 公園の中では携帯電話がつながらない所があります。
- 森林限界(標高2,000m)より上の道は、1年中雪崩の危険があることがあり、特に11月から6月にかけて危険です。
緊急のときは911に電話します。バンフ国立公園は、行き先を伝える相手に、帰らなかったときの連絡先としてバンフの通報センター(Banff Dispatch、403-762-1470)を伝えるよう案内しています。
川を渡る道
コースによっては、川を歩いて渡る所があります。パークス・カナダのファンディ国立公園の案内は、水かさが増えているときは渡るのが危険になると注意しています。川と湖の安全は「川と湖の安全」で扱います。
野生動物との距離
パークス・カナダは、野生動物から次の距離を保つよう案内しています。
| 動物 | 保つ距離 |
|---|---|
| クマ、バイソン、クーガー、オオカミ | 100m以上(バス10台分) |
| ムース、エルク、シカ、ヒツジ、ヤギなど、そのほかの大きな動物 | 30m以上(バス3台分) |
クマに出会ったときの動き方は「クマに出会ったら」、ベアスプレーは「ベアスプレーの使い方と持ち運び」にまとめています。
自然を守る
- 決められた道から外れない。
- ごみはすべて持ち帰るか、決められた場所に捨てる。
ここに注意してね!
- カナダの国立公園のコースには、緑・青・黒の印で4段階の難しさが示されています。
- 携帯電話がつながらない場所が多く、パークス・カナダは衛星を使う通信機器を持つことも勧めています。
- クマなど大きな野生動物のすむ場所を歩くことが前提です。動物との距離の目安を覚えておきます。
- 夏でも、山では雪が降ることがあります。山火事の煙が出ている季節は、「山火事の煙と大気の質」の大気質健康指数(AQHI)も参考になります。
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