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比較・雑学 / カナダの英語・フランス語

先住民の言葉が由来の地名(Canada・Ontario・Ottawa など)

ひとことで言うと

国名の「Canada」は、ヒューロン・イロコイの言葉で「村」を意味する「kanata」から来たと考えられています。ケベック、オンタリオ、サスカチュワン、ヌナブト、オタワ、トロントなど、州や州都の名前にも先住民の言葉が由来のものが多くあります。天然資源省のページから紹介します。

目次
  1. 国の名前「Canada」は「村」
  2. 州・準州の名前
  3. 州都の名前
  4. 日本との違い・注意点

国の名前「Canada」は「村」

カナダという国名そのものが、先住民の言葉から来ています。

天然資源省(Natural Resources Canada)の国・州・準州の名前の由来のページ(新しいタブで開く)によると、「Canada」は、ヒューロン・イロコイ(Huron-Iroquois)の言葉で「村」「集落」を意味する「kanata」から来たと考えられています。

1535年、2人の先住民の若者が、フランスの探検家ジャック・カルティエに「kanata」への道を教えました。2人が指していたのは、スタダコナ(Stadacona)という村で、今のケベック・シティがある場所です。それが、やがて国全体の名前になりました。

州・準州の名前

13の州・準州のうち、いくつかの名前は先住民の言葉が由来です。天然資源省のページに書かれている意味をまとめると、次のとおりです。

名前由来とされる言葉意味
ケベック(Quebec)アルゴンキン(Algonquin)の言葉狭い水路、海峡
オンタリオ(Ontario)イロコイ(Iroquois)の言葉「kanadario」きらめく(水)
マニトバ(Manitoba)クリー(Cree)の言葉「Man-into-wahpaow」偉大な精霊の狭い水路(と考えられている)
サスカチュワン(Saskatchewan)クリーの言葉で、サスカチュワン川を指す「Kisiskatchewanisipi」流れの速い川
ユーコン(Yukon)「Yu-kun-ah」大きな川(と考えられている)
ヌナブト(Nunavut)イヌイットの言葉イヌクティトゥット(Inuktitut)私たちの土地

プリンスエドワードアイランド州は、今の名前はケント・ストラサーン公エドワード王子にちなんだものです。ただ、記録に残るいちばん古い名前は、ミクマク(Mi’kmaq)がつけた「Abeqweit」で、「波に抱かれた」という意味だったと書かれています。

一方、アルバータ州はヴィクトリア女王の娘の名前、ノバスコシア州はラテン語で「新しいスコットランド」と、ヨーロッパ由来の名前の州もあります。

州都の名前

州都・準州都の名前にも、先住民の言葉が由来のものがあります。天然資源省の州都・準州都の名前の由来のページ(新しいタブで開く)から、いくつか紹介します。

  • オタワ(Ottawa):アルゴンキンの言葉「adawe(交易する)」から
  • トロント(Toronto):イロコイの言葉で「水の中に木が立っている場所」の意味から
  • ウィニペグ(Winnipeg):クリーが北の湖を「Win(濁った)」「nipee(水)」と呼んだことから
  • イカルイト(Iqaluit):イヌクティトゥットで「魚がたくさんいる場所」

サスカチュワン州の州都レジャイナ(Regina)は、今の名前はヴィクトリア女王にちなんだものです。その前、クリーの狩人たちはこの辺りを「Oskana-Ka-asateki(骨が積まれた場所)」と呼んでいた、と書かれています。

地図を見ながら名前の意味を知ると、その土地の川や湖、暮らしの姿が浮かんできます。読み方は「地名の読み方」の記事で扱います。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本の地名は漢字の意味から想像できることが多いですが、カナダの地名は英語やフランス語として読んでも意味がわからないものがたくさんあります。由来を知ると、地名がぐっと身近になります。
  • 地名の由来には、はっきりわかっていないものもあります。天然資源省も「考えられている(likely、probably、believed)」と書いているものがあり、この記事でもそのとおりに書いています。
  • 先住民の言葉はひとつではなく、クリー、アルゴンキン、イロコイ、イヌクティトゥットなど、いくつもの言語があります。先住民についての基本は「先住民の基本」の記事で扱います。
  • 州・準州それぞれの位置や特徴は「10州と3準州」の記事で扱います。

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