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カナダ英語のつづり(colour・centre)

ひとことで言うと

カナダの英語のつづりは、イギリス式とアメリカ式が混ざっています。連邦政府の翻訳局の文章ガイドは、colour・centre・defence はイギリス式、organize はアメリカ式、travelled は l を重ねる形をすすめています。ただし、はっきり決まったカナダの標準はありません。

目次
  1. 看板の「centre」は間違いではない
  2. イギリス式とアメリカ式の主な違い
  3. 政府の文書ですすめられている形
  4. 日本との違い・注意点
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看板の「centre」は間違いではない

カナダの街を歩くと、「Community Centre」「Colour」のような、アメリカ英語と違うつづりを見かけることがあります。学校でアメリカ式のつづりに慣れた人は、一瞬「つづりの間違い?」と思うかもしれません。

これはカナダのつづりの特徴です。カナダ政府の翻訳局(Translation Bureau)が運営する「Language Portal of Canada」の文章ガイド Writing Tips Plus のつづりのページ(新しいタブで開く) によると、カナダはイギリスとの歴史的なつながりと、アメリカとの近さの両方の影響を受けてきました。そのため、つづりは2つの国の間で揺れていて、今もはっきり決まったカナダの標準はないとしています。

言い回しの違いは「カナダ英語の言い回し」で扱っています。この記事では、つづりを少しくわしく見ます。

イギリス式とアメリカ式の主な違い

Writing Tips Plus は、イギリス式とアメリカ式で違うつづりは数百語あるものの、多くはいくつかの型に分けられると説明しています。

型イギリス式アメリカ式
-ise / -izeorganise、organisationorganize、organization
過去形の ltravelled、labelledtraveled、labeled
-our / -orcolour、honourcolor、honor
-re / -ercentre、theatrecenter、theater
-ce / -sedefence、offencedefense、offense
ae・oeencyclopaedia、anaemiaencyclopedia、anemia

政府の文書ですすめられている形

Writing Tips Plus は、つづりのよりどころとして、カナダの用法を調べて作られた辞書を1冊決め、一貫して使うことをすすめています。そのうえで、次の形を使うよう案内しています。

  • -ize、-ization(organize)…アメリカ式と同じ
  • travelled のように l を重ねる…イギリス式と同じ
  • fulfill、fulfillment のように l を重ねる(ただし enrol、enrolment は1つ)
  • 名詞の -our、-re、-ce(colour、centre、defence)…イギリス式と同じ。ただし pretense は例外
  • ae・oe ではなく e(encyclopedia)…アメリカ式と同じ。ただし aesthetic などは例外

つまり、型ごとにイギリス式とアメリカ式を選んでいる、という形です。「カナダ=イギリス式」と覚えると、organize などで迷うことになります。

例外にも決まりがある

アメリカの役所や団体の名前は、正式なつづりのまま書くよう注意しています。たとえばアメリカの国防総省は「Department of Defense」で、カナダの文書でも defence には直しません。

また、イギリス式では licence(名詞)と license(動詞)、practice(名詞)と practise(動詞)のように、名詞と動詞でつづりを分ける語があります。アメリカ式ではどちらも license、practice です。Writing Tips Plus は名詞の -ce をすすめているので、名詞の「免許」は licence と書くことになります。

ここに注意してね!

  • カナダで英語を書くときは、organize(アメリカ式)と colour(イギリス式)が同じ文章に並ぶのがふつうです。どちらかに統一しようとして直すと、かえってカナダの書き方から外れることがあります。
  • Writing Tips Plus が大切にしているのは、文章の中でつづりをそろえることです。1つの文書の中で colour と color を混ぜないようにします。
  • 学校の課題や職場の文書では、使う辞書やつづりの決まりが指定されていることがあります。その指定に従います。

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