卒業後就労許可(PGWP、Post-Graduation Work Permit)
卒業後就労許可(PGWP)は、対象の指定教育機関(DLI)を卒業した留学生が、カナダで働く経験を積むためのオープンワークパーミットです。プログラム修了の確認から180日以内に申請します。PGWPは一生に1回だけで、2024年11月1日からはほとんどの申請者に語学試験の結果が必要です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
PGWPとは
卒業後就労許可(Post-Graduation Work Permit、PGWP)は、移民・難民・市民権省(IRCC)が出す就労許可です。IRCCのPGWPのページ(新しいタブで開く)では、PGWPの対象になる指定教育機関(Designated Learning Institution、DLI)を卒業した留学生が、カナダで働く経験を積むための許可と説明されています。
PGWPはオープンワークパーミットの一種で、原則としてどの雇用主のもとでも働けます(「オープンと雇用主指定の違い」)。カナダで得た職歴は、カナダ経験クラス(CEC)など永住権の経路で使われることがあります(「永住権の取り方」)。
許可の期間
PGWPの期間は、修了したプログラムの長さで決まります。
| 修了したプログラム | PGWPの期間 |
|---|---|
| 8か月以上(ケベック州の資格は900時間以上)2年未満 | 最長でプログラムと同じ長さ |
| 2年以上 | 3年 |
| 修士課程(2024年2月15日以降の扱い) | 2年未満の課程でも3年 |
2024年9月1日以降、カナダ国外からオンラインで学んだ期間は、PGWPの期間から差し引かれます(次の節)。
申請できる人の条件
IRCCの条件のページ(新しいタブで開く)の主な条件は次のとおりです。
- PGWPの対象になるDLIで、8か月以上(ケベック州は900時間以上)のプログラムを修了した
- 在学中の各学期でフルタイムの学生だった
- プログラムを修了したことの確認から180日以内に申請する
- 修了後の180日の間のどこかで、学習許可が有効だった
語学の要件
2024年11月1日から、ほとんどのPGWPの申請者は、語学試験の結果を出す必要があります。4つの技能(読む・書く・聞く・話す)すべてで、次の水準が必要です。
| 修了したプログラム | 必要な水準 |
|---|---|
| 大学の学士・修士・博士課程と、それ以外の大学のプログラム | 英語のCLB 7、またはフランス語のNCLC 7 |
| カレッジ、ポリテクニック、大学以外のプログラム | 英語のCLB 5、またはフランス語のNCLC 5 |
CLBはカナダの英語力の基準(Canadian Language Benchmarks)、NCLCはフランス語の基準(Niveaux de compétence linguistique canadiens)です。認められている試験の種類は、IRCCのページに載っています。
分野の要件
2024年11月1日以降に学習許可を申請した人のうち、カレッジのプログラムや、大学の学士・修士・博士以外のプログラムを修了した人は、対象の分野(eligible field of study)を卒業している必要があります。2024年11月1日より前に学習許可を申請した人は、この分野の要件の対象外です。対象分野の詳細は「PGWPの対象分野と語学要件」で扱います。
オンラインで学んだ期間
- 2024年9月1日以降:プログラムの50%以上をカナダ国内の教室で学ぶ必要があります。国外で学んだ期間はPGWPの期間から差し引かれ、国外からオンラインで学んだ期間はプログラムの長さとして数えません。
- 2022年9月1日から2024年8月31日まで:プログラムの50%以上をカナダ国内で(オンラインか教室で)学ぶ必要があります。
PGWPを取れない主な場合
- 以前にPGWPを受けたことがある(PGWPは1回だけです)
- 第二言語としての英語・フランス語(ESL・FSL)のプログラムだけを学んだ
- 趣味や自己啓発のための一般的な講座を受けた
- 州内の公立校と私立校の提携(カリキュラムのライセンス契約)によるプログラムで、2024年5月15日より後に始めたもの(州をまたぐ提携は2023年2月1日以降に始めたもの)
手順
- 学校から、プログラム修了の確認(成績証明書、修了の通知など)を受け取る。この確認から180日以内に申請します。
- 必要なら、認められている語学試験を受けて結果を用意する。分野の要件がある人は、対象分野を卒業したことを示す書類も用意する。
- IRCCのアカウントで質問に答え、オンラインで申請する。障害などでオンラインで申請できない場合は、紙での申請が認められます。
- 料金を払い、書類をアップロードして提出する。
- 指示があれば、バイオメトリクスの登録などをする。
IRCCの申請のページ(新しいタブで開く)によると、申請の時点で学習許可が有効(期限が切れていない)でないと、結果を待つ間に働く資格がありません。ほかにも条件があるため、働き始める前にIRCCのページで確かめます。申請前に学習許可の期限が切れた場合は、期限から90日以内であれば在留資格の回復(restoration)を申請できるとされています(「滞在の延長と資格の変更」)。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)による額です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 就労許可(PGWPを含む) | C$155 |
| オープンワークパーミットの手数料 | C$100 |
| 合計(PGWPの申請) | C$255 |
語学試験の受験料、バイオメトリクスの料金(必要な場合)は別にかかります。
ここに注意してね!
- PGWPは一生に1回だけです。2つ目のプログラムを修了しても、すでにPGWPを受けていれば再び取れません。
- 対象になるかは、学校単位ではなくプログラム単位で決まります。入学前に、学校とプログラムが対象かを確かめておくことが大切です(「DLIと入学許可書(LOA)」)。
- 語学要件と分野の要件は、いつ学習許可やPGWPを申請したかによって扱いが変わります。日付の条件が多い制度です。
- PGWPの期間は限られています。永住権を考える人は、早めに経路を調べます(「エクスプレス・エントリー」)。
- 自分が対象になるかの判断は、IRCCか登録移民コンサルタント(RCIC)、学校の留学生窓口に相談します。
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