学習許可(Study permit)
カナダの指定教育機関(DLI)で学ぶ外国人の多くは、学習許可(Study permit)が必要です。6か月以内のプログラムなど、許可がいらない場合もあります。申請は原則オンラインで、渡航前に出します。2026年10月時点の申請料はC$150です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
学習許可とは
学習許可(Study permit)は、移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada、IRCC)が出す書類で、外国人がカナダの指定教育機関(Designated Learning Institution、DLI)で学ぶことを認めるものです。日本では「学生ビザ」と呼ばれることがありますが、カナダでは入国のための書類(eTA や訪問者ビザ)と、在留中に学ぶための許可は別のものです。
IRCCの学習許可のページ(新しいタブで開く)によると、ほとんどの外国人はカナダで学ぶために学習許可が必要で、渡航の前に申請するよう案内されています。
申請できる人の条件
IRCCは、次の条件をあげています。
- DLIに入学が決まっている
- 学費、本人と同行する家族の生活費、往復の交通費を払えるだけのお金があることを示せる
- 法律を守り、犯罪歴がない(求められれば警察証明を出す)
- 健康で、求められれば健康診断を受ける
- 許可の期限が来たらカナダを出ることを、審査官に示せる
学習許可がいらない主な場合
学習許可なしで学べる人のページ(新しいタブで開く)では、次のような例外をあげています。
- 6か月以内で終わるプログラムで学ぶ人
- 有効な就労許可を持ち、6か月以内のプログラムで学ぶ人(就労許可の期限か6か月の早いほうまで)
- 親が学業か就労を認められてカナダにいて、その親と一緒に幼稚園・小学校・中学・高校に通う未成年の子ども
- 外交官の家族など、ほかのいくつかの例外
学習許可がないと、在学中に働けません。学習許可を持ち、DLIのフルタイムの学生として登録している人は、条件を満たせば学内や学外で働けることがあります。このため、短いプログラムでも学習許可を取るかどうかは、働く予定もふまえて考えます。学外で働くときのルールは「学外就労の条件と時間の上限」にまとめています。
必要な書類
必要書類のページ(新しいタブで開く)の主な項目は次のとおりです。
| 書類 | 必要か |
|---|---|
| 入学許可書(Letter of acceptance、LOA) | 必ず必要 |
| 州・準州の認証レター(PAL・TAL) | 多くの場合に必要。ケベック州で学ぶ人はケベック州の受け入れ証明書(Certificat d’acceptation du Québec、CAQ) |
| パスポートのコピーと写真2枚 | 必ず必要 |
| 資金の証明 | 必ず必要 |
| 説明の手紙(Letter of explanation) | 推奨 |
| 健康診断 | 6か月を超えて滞在するときなど、場合による |
| 警察証明 | 求められた場合 |
| 17歳未満で親と来ない子どものカストディアンの書類 | 該当する場合 |
大学・カレッジなど中等後教育(post-secondary)の学生の場合、IRCCは学校にLOAが本物かを確かめます。学校が期限までに答えないと、申請は返され、申請料は返金されます。LOAとPAL・TALについては「指定教育機関(DLI)と入学許可書(LOA)」と「州の認証レター(PAL・TAL)と受け入れ上限」で説明します。
生活費の目安
資金証明のページ(新しいタブで開く)では、学費と交通費とは別に、1年目の生活費として次の額を示すよう求めています(2026年9月1日以降の申請、ケベック州以外)。
| 人数(本人を含む) | 1年あたりの生活費 |
|---|---|
| 1人 | C$23,448 |
| 2人 | C$29,192 |
| 3人 | C$35,888 |
| 4人 | C$43,572 |
1年を超えるプログラムの場合は、全期間の費用をどう払うかも説明する必要があります。ケベック州で学ぶ人は、州の移民省が決める額を満たす必要があります。
手順
- DLIに出願し、入学許可書(LOA)を受け取る。
- 学校を通じてPALかTALを申し込む(ケベック州はCAQ)。多くの場合、入学を受け入れて学費の一部か全部を払う必要があります。
- 資金の証明、説明の手紙など、ほかの書類をそろえる。
- IRCCのアカウントからオンラインで申請し、申請料を払う。紙の申請は、障がいでオンライン申請ができない人などに限られます。
- 指示が来たら、指紋と顔写真(バイオメトリクス)を登録する。健康診断や警察証明を求められることもあります。
- 許可されると、国外から申請した人には入国許可の案内の手紙(Port of entry letter of introduction)が届きます。これは学習許可そのものではありません。eTA が必要な国の人には、eTA も出されます。
- カナダに着いたら、入国審査で手紙、パスポート、LOAなどを見せ、学習許可を受け取る。
入国時の流れは「初めての入国で許可証を受け取る」にまとめています。
在学中に守る条件
学習許可の条件のページ(新しいタブで開く)によると、学習許可を持つ人は次のことを守る必要があります。
- DLIに在籍する
- 各学期にフルタイムかパートタイムで在籍し、学業を進める(定期の休みは除く)
- 学校が認めた休学は150日まで
- 中等後教育の学校を変えるときは、IRCCの指示に従う
- 許可の期限が来たらカナダを出る
条件を守らないと、出国を求められたり、6か月は新しい許可を申請できなくなったりすることがあります。
学習許可の期間は、通常、プログラムの期間に90日を足した長さです。予定より早く学業を終えた場合は、印刷された期限にかかわらず、学校から修了を知らされた日から90日で無効になります。
費用
2026年10月時点で、IRCCの料金表(新しいタブで開く)の額は次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 学習許可(延長を含む) | 1人C$150 |
| バイオメトリクス | 1人C$85 |
| 学生の在留資格の回復と新しい学習許可 | C$396.25 |
学費、健康診断、警察証明の費用は別にかかります。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダでは「ビザ」と「学習許可」は別のものです。日本国籍の人が飛行機でカナダに入るときに必要なのは eTA で、学習許可が出るときに一緒に出されます。eTA はパスポートにひもづくので、申請に使ったパスポートで渡航します。
- 学習許可の申請が許可されても、カナダに着く前は「手紙」の段階です。入国審査で受け取った許可証の内容(学校、就労できるか、期限)は、その場で確かめます。
- 健康診断の結果は受けた日から12か月有効で、入国の日に有効である必要があります。
- 外務省のオンライン在留届(ORRネット)(新しいタブで開く)の案内によると、旅券法第16条で、海外に3か月以上滞在する日本人は、在留届を出すことが義務づけられています。カナダに3か月以上留学する人も対象です。
- 自分が条件に当てはまるか、どの書類が要るかの判断は、IRCC か登録移民コンサルタント(Regulated Canadian Immigration Consultant、RCIC)に相談します。
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