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老齢保障年金と保証所得補足給付(Old Age Security、OAS・Guaranteed Income Supplement、GIS)

在住駐在
ひとことで言うと

老齢保障年金(OAS)は、65歳以上で、18歳以降カナダに10年以上住んだ人に支払われる税金を財源にした年金です。働いた記録ではなく、住んだ年数で決まります。所得の低いOAS受給者には、非課税の保証所得補足給付(GIS)が上乗せされます。2026年10〜12月のOASは65〜74歳で月C$762.50までです。

目次
  1. OASとGISのしくみ
  2. OASを受け取れる人
  3. 費用(受け取れる額)
  4. 始める時期
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
$ C$¥
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

OASとGISのしくみ

カナダの公的年金には、働いて掛け金を払うカナダ年金制度(CPP、ケベック州はQPP)と、税金を財源にした老齢保障年金(Old Age Security、OAS)があります。CPPは「カナダ年金(CPP)」で扱います。

制度財源受け取りの条件課税
OAS税金65歳以上で、カナダに住んだ年数が条件を満たす課税される
保証所得補足給付(Guaranteed Income Supplement、GIS)税金OASを受け取っていて、所得が低い非課税

OASは、掛け金を払った記録ではなく、18歳以降にカナダに住んだ年数で決まるのが特徴です。

OASを受け取れる人

Service Canadaの受給資格のページ(新しいタブで開く)によると、次の条件があります。

  • 65歳以上であること
  • 申請が承認されるときに、カナダ市民か合法的な居住者であること
  • 18歳以降のカナダの居住期間が、カナダに住んでいる人は10年以上、カナダの外に住んでいる人は20年以上であること

18歳以降のカナダの居住期間が10年以上40年未満の人は、満額ではなく一部(partial pension)を受け取ります。

日本に住んだ期間との関係

カナダと社会保障協定がある国に住んだ人は、条件を満たすと両方の国の年金を受け取れることがあります。日本との協定では、日本の年金の加入期間をOASのためのカナダの居住期間とみなす扱いがあります(「日加社会保障協定」)。

費用(受け取れる額)

支払額のページ(新しいタブで開く)によると、2026年10〜12月の月の上限は次のとおりです。

OAS

年齢月の上限OASを受け取れる年間の純所得
65〜74歳C$762.50C$152,062未満
75歳以上C$838.75C$157,923未満

75歳以上の額は、2022年7月から10%上乗せされています。額は毎年1月・4月・7月・10月に、消費者物価指数に合わせて見直されます。

GIS

状況年間の所得の上限月の上限
単身、死別、離婚本人C$23,112未満C$1,138.90
配偶者・パートナーが満額のOASを受け取っている2人の合計C$30,528未満C$685.56
配偶者・パートナーが Allowance を受け取っている2人の合計C$42,768未満C$685.56
配偶者・パートナーがOASもAllowanceも受け取っていない2人の合計C$55,392未満C$1,138.90

これらは上限で、実際の額は所得によって変わります。

所得が高い人の返還(recovery tax)

OASは課税所得です。さらに、本人の年間の純所得(全世界の所得)が基準を超えると、超えた分の15%を返す「回収税(recovery tax)」があります。基準は2025年の所得でC$93,454、2026年の所得でC$95,323です(回収税のページ(新しいタブで開く))。

始める時期

OASは65歳から70歳の間で始められます。65歳より遅らせると、1か月ごとに0.6%(1年で7.2%)増え、70歳で最大36%増えます。Service Canada は、GISを受けられる人や、すでに70歳の人は、遅らせても得にならないとしています(始める時期のページ(新しいタブで開く))。

手順

申請のページ(新しいタブで開く)によると、次のとおりです。

  1. 多くの人は自動で登録されます。64歳の誕生日のころに、Service Canadaから登録の手紙が届きます。
  2. 64歳の誕生日から1か月たっても手紙が届かなければ、Service Canadaに連絡し、申請が必要か確かめる。
  3. 申請が必要な人は、My Service Canada Account からオンラインで申し込むか、Form ISP-3550 を最後に住んだ州・準州の宛先に郵送する。
  4. カナダの外から申請するときは、紙の申請書を使う。

GISは、Service Canada に必要な情報があれば、多くの場合、自動で登録されます。65歳になって1か月たっても登録の手紙が届かなければ、自分で申請します。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • OASは住んだ年数で決まり、CPPは働いて払った掛け金で決まります。両方を別々に受け取る仕組みです。
  • カナダの外に住む人がOASを受け取るには、18歳以降のカナダの居住期間が20年以上必要です。日本に帰国する予定の人は、社会保障協定の扱いもあわせて確かめます。
  • GISはカナダに住んでいることが条件です。スポンサーの約束(sponsorship)で移住した人は、スポンサーが亡くなった場合などを除き、その期間はGISを受け取れません。
  • OASは課税所得です。受け取り始めたら確定申告で申告します(「確定申告の基本と期限」)。
  • 受け取れるか、いつ始めるのが合うかは個別の事情で変わります。判断は Service Canada に問い合わせてください。

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