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ケベック年金(QPP、Québec Pension Plan/Régime de rentes du Québec)

在住駐在ワーホリ ケベック州
ひとことで言うと

ケベック州で働く人は、カナダ年金制度(CPP)ではなく、州のケベック年金制度(QPP)に掛け金を払います。窓口はケベック州年金公社(Retraite Québec)です。退職年金は60〜72歳の間に申請して始め、65歳で始めた場合の最大額は2026年に月C$1,507.65です。日加社会保障協定の対象外です。

目次
  1. QPPのしくみ
  2. 州・準州ごとの違い
  3. 掛け金
  4. 退職年金
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点
$ C$¥
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

QPPのしくみ

ケベック年金制度(Québec Pension Plan、QPP。フランス語では Régime de rentes du Québec、RRQ)は、ケベック州で働く人のための公的な年金制度です。窓口はケベック州年金公社(Retraite Québec)です。

ケベック州以外で働く人が入るカナダ年金制度(Canada Pension Plan、CPP)と同じように、働いて払った掛け金をもとに年金を出します。Service Canada の掛け金のページ(新しいタブで開く)も、ケベック州で働く人はCPPではなくQPPに入るとしています(CPPは「カナダ年金(CPP)」)。

州・準州ごとの違い

働く場所入る制度窓口
ケベック州QPP(Régime de rentes du Québec)Retraite Québec
ケベック州以外の州・準州CPPService Canada(掛け金はCRA)

掛け金

Retraite Québec の主な数字のページ(新しいタブで開く)による2026年の数字です。

項目2026年
基礎控除額(この額までは掛け金がかからない)C$3,500
年金の対象になる収入の上限(MPE)C$74,600
追加の上限(YAMPE)C$85,000

掛け金の率は次のとおりです。会社員は雇用主と半分ずつ払い、自営業の人は両方の分を自分で払います。

収入の範囲基本の部分上乗せの部分
C$3,500〜C$74,60010.60%2.00%
C$74,600〜C$85,000なし8.00%

会社員の場合、この率の半分が給料から天引きされます(「給与明細の読み方と天引き」)。

退職年金

Retraite Québec の退職年金のページ(新しいタブで開く)によると、退職年金を受け取るには、QPPに掛け金を払ったことが必要です。

  • 申請できるのは60歳から72歳までの間で、65歳が基準の年齢です。
  • 65歳より後に申請すると、その後ずっと年金が高くなります。65歳より前だと低くなります。
  • 年金は自動では始まりません。自分で申請します。
  • 年金は30年以上受け取ることもあるため、いつ始めるかは大事な判断だとしています。
  • 最初の支払いから6か月以内なら、申請を取り消せます。

受給資格

Retraite Québec の受給資格のページ(新しいタブで開く)によると、退職年金を受け取るには、少なくとも1年、QPPに十分な掛け金を払っていることが必要です。

  • 掛け金を払うのは、18歳以上で、仕事の収入が年C$3,500を超える人です。
  • 年金を受け取りながら働き続けることもできます。その場合は、退職年金の上乗せ(retirement pension supplement)を受け取ります。
  • ケベック州以外で働いてCPPに払った分も、Retraite Québec が年金の計算に入れます。
  • ケベック州の外に引っ越しても年金は受け取れます。CPPに払ったことがある人は、CPPから支払われます。

始める年齢による増減

Retraite Québec の受給開始年齢のページ(新しいタブで開く)による増減の割合です。年金は生きている間ずっと支払われ、毎年、物価に合わせて見直されます。

始める時期増減
65歳より後65歳から1か月ごとに0.7%増える(72歳で最大58.8%増)
65歳より前65歳までの1か月ごとに0.5〜0.6%減る(60歳で30〜36%減)

72歳を過ぎてから申請することもできますが、額は72歳より後には増えません。

同じページの、2026年に受け取り始めた人の年額の例です(2026年10月時点)。平均額は、働いた期間ずっと、年金の対象になる収入の上限の半分の収入だった人を想定しています。

始める年齢平均額(年)最大額(年)
60歳C$5,876C$11,579
65歳C$8,770C$18,092
70歳C$12,453C$25,690
72歳C$13,927C$28,730

最大額

主な数字のページによる、2026年の月々の最大額です。

始める年齢最大額に対する割合月額(2026年)
60歳64%C$964.90
65歳100%C$1,507.65
72歳158.8%C$2,394.15

65歳の最大額のうち、基本の部分はC$1,441.25です。実際の額は、働いた期間と収入で決まり、多くの人は最大額より少なくなります。

手順

  1. これまでの掛け金の記録(Statement of Participation)を、Retraite Québec のオンラインサービス(My Account)で確かめる。
  2. 受け取り始める年齢を決める(60〜72歳)。
  3. Retraite Québec に退職年金を申請する。
  4. 考えが変わったときは、最初の支払いから6か月以内なら取り消せます。

費用

  • 掛け金の率:基本の部分10.60%、上乗せの部分2.00%(C$74,600を超えC$85,000までは8.00%)。会社員は半分(2026年10月時点)。
  • 退職年金の最大額:65歳で始めた場合、月C$1,507.65(2026年)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • ケベック州で働くと、CPPではなくQPPに入ります。ケベック州と他の州の両方で働いた人は、両方に記録があることがあります。
  • Service Canada の日加社会保障協定のページ(新しいタブで開く)によると、QPPだけに掛け金を払った人は協定の対象外で、ケベック州の窓口に問い合わせるよう案内されています。日本の年金との期間通算は、QPPの期間では使えません(「日加社会保障協定」)。
  • Retraite Québec のサイトには、フランス語のほかに英語のページもあります。
  • 受け取り開始の時期や、CPPとの関係の判断は、Retraite Québec や専門家に確かめてください。

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