日本の資格・学歴の認定(Foreign credential recognition)
日本で取った学位や資格をカナダで使うには、職業によって手続きが違います。免許が必要な職業(Regulated occupation)は、働く州・準州の規制団体が認定を決めます。それ以外の職業では、ふつう雇用主が判断します。移民の申請に使う学歴認定(ECA)は、仕事や免許を保証するものではありません。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
資格の認定とは
外国の資格の認定(Foreign credential recognition)は、外国で得た学歴、技能、職歴が、カナダのその職業の基準と同じ水準かどうかを確かめる手続きです。移民・難民・市民権省(IRCC)の資格の評価のページ(新しいタブで開く)がこう説明しています。
手続きは職業と州・準州によって違います。まず、自分の職業が「規制されている職業」かどうかを確かめることが出発点です。
規制されている職業とそうでない職業
カナダ国際資格情報センター(Canadian Information Centre for International Credentials、CICIC。カナダ教育大臣協議会(CMEC)の一部門)の資格の認定のページ(新しいタブで開く)は、次のように説明しています。
- 規制されている職業(Regulated occupation):職業の約20%。人々の健康と安全を守るため、医師、エンジニア、配管工、教員などが規制されています。認定は、州・準州の規制団体が決めます
- 規制されていない職業:仕事の約80%。認定は、ふつう雇用主の判断に任されています
規制されている職業で働くには、働く州・準州の規制団体に資格を認めてもらう必要があります。同じ職業でも、州・準州によって手続きや条件が違うことがあります。詳しくは「免許が必要な職業」で扱います。
調べるための道具
カナダ政府の求人サイト Job Bank の外国の候補者向けのページ(新しいタブで開く)には、外国資格の認定の検索ツール(Foreign Credential Recognition Tool)があります。次のことを調べられます。
- その職業が規制されているかどうか
- 資格の認定にかかる時間と費用
- その分野の求人や、認定を待つ間に働ける別の仕事
IRCCは、自分の職業の手続きをカナダに来る前に理解し、できるだけ早く始めることが大切だとしています。規制されている職業では、来る前に規制団体に連絡するよう勧めています。
移民の申請に使う学歴認定(ECA)
永住権のエクスプレス・エントリー(Express Entry)では、カナダの外で教育を受けた人が、連邦熟練労働者プログラムの主申請者として条件を満たすためや、学歴の点数を得るために、学歴認定(Educational Credential Assessment、ECA)を使います。IRCCのECAのページ(新しいタブで開く)によると、指定された機関は次のとおりです(2026年10月時点)。
- Comparative Education Service(トロント大学)
- International Credential Assessment Service of Canada
- International Credential Evaluation Service(BC工科大学、BCIT)
- International Qualifications Assessment Service(IQAS)
- World Education Services
- 医師は Medical Council of Canada、薬剤師は Pharmacy Examining Board of Canada、建築士は Canadian Architectural Certification Board
ECAは、Express Entry のプロフィールを作るときと申請するときの両方で、5年以内のものである必要があります。
IRCCは、ECAが仕事探しに役立つことはあっても、その分野や一定の水準の仕事に就けること、規制されている職業の免許を得られることは保証しないとしています。移民の手続きについては「エクスプレス・エントリー」で扱います。
州・準州ごとの違い
規制されている職業の認定は、州・準州の規制団体が行います。IRCCは、手続きが職業と州・準州によって違うと説明しています。働く予定の州・準州と職業を決めたら、その州・準州の規制団体の案内を読みます。
手順
- Job Bank の検索ツールで、自分の職業が働く予定の州・準州で規制されているかを調べる。
- 規制されている職業なら、その州・準州の規制団体に連絡し、必要な書類、試験、研修を確かめる。カナダに来る前から始められます。
- 規制されていない職業なら、応募先の雇用主が何を求めているかを確かめる。学歴の評価が役立つこともあります。
- Express Entry で学歴の点数を使う場合は、指定機関にECAを申し込む。
- 試験や研修の費用が必要な場合、カナダ政府の資格認定ローン(Foreign Credential Recognition Loans)の制度があります。対象になるかは、在留の資格や住む州・準州で変わります。
資格認定ローン
雇用・社会開発省(Employment and Social Development Canada、ESDC)の資格認定のページ(新しいタブで開く)によると、資格認定ローン(Foreign Credential Recognition Loans)は最大C$30,000です(2026年10月時点)。免許や資格の試験の手数料、教育・研修のプログラムなどに使えます。貸し付けは、ESDCが資金を出す団体が行います。ページには、Achēv(オンタリオ州)、ISANS(大西洋側の州)、ISSofBC(BC)、OCLF(オタワ)、PICS(BC)、SEED(マニトバ州)、Windmill Microlending(全国)が載っています(アルファベット順)。対象になるかは、ページの質問に答えて確かめます。
費用
認定の費用は、職業、州・準州、機関によって違います。Job Bank の検索ツールで、職業ごとの費用の目安を調べられます。
ECAの手数料と期間も、指定機関ごとに違います。例えば World Education Services(WES)のECAのページ(新しいタブで開く)では、手数料はC$264です(2026年10月時点)。これに郵送料(C$14〜C$97)と13%のHSTが加わります。WESの処理期間のページ(新しいタブで開く)では、書類の確認がふつう2週間、評価がふつう1週間(複雑なものは2週間まで)です。期間は、必要な書類がすべて届いてから数えます。ほかの機関の手数料と期間は、それぞれの機関で確かめます。
- 資格認定ローン:最大C$30,000(2026年10月時点)
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本で持っている国家資格や免許が、そのままカナダで使えるとは限りません。規制されている職業では、州・準州の規制団体の認定が必要です。
- 移民の申請のためのECAと、職業の免許のための認定は別の手続きです。ECAがあっても、免許を得られるとは限りません。
- 規制されていない職業では、学歴や職歴をどう評価するかは雇用主次第です。
- 手続きには時間がかかることがあります。自分の場合の条件は、州・準州の規制団体に確かめます。移民の手続きはIRCCかRCIC(登録移民コンサルタント)に相談します。
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