日本人のためのカナダ情報
仕事・税金 / 仕事

カナダ式の履歴書(Resume)とカバーレター

ひとことで言うと

カナダの履歴書(Resume)は、自分のスキルと実績を伝えるための書類で、2ページまでにまとめます。写真、年齢、婚姻状況、社会保険番号(SIN)は書きません。応募する仕事ごとに内容を合わせ、短いカバーレター(Cover letter)を添えるのが一般的です。

目次
  1. カナダの履歴書は「何ができるか」を伝える書類
  2. 履歴書に書くこと
  3. 履歴書に書かないこと
  4. カバーレター
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点

カナダの履歴書は「何ができるか」を伝える書類

カナダで仕事に応募するときは、履歴書(Resume)を出します。政府の求人サイト Job Bank の履歴書の書き方のページ(新しいタブで開く)は、履歴書を、自分のスキル、職歴、強みを示し、仕事で何ができるかを伝えるものと説明しています。決まった用紙に経歴を順に書くというより、応募する仕事に合わせて、自分で構成を考えて作る書類です。

Job Bank によると、雇用主が履歴書に目を通す時間は平均30秒です。短い時間で要点が伝わるように書くことが大切です。

履歴書に書くこと

  • 連絡先:いちばん上に、名前、住所、メールアドレス、電話番号を書きます。メールアドレスは仕事にふさわしいものを使います。
  • 職歴:最近の、応募する仕事に関係する経験を中心にします。何をしたかだけでなく、数字を使って成果を示します(例:「売上を○%増やした」)。
  • 学歴と資格:学歴や資格(credentials)を書きます。
  • ボランティア経験:応募する仕事に関係するものは書けます。

文章は、簡単な言葉と、handled(担当した)、managed(管理した)、led(率いた)、developed(開発した)、increased(増やした)のような動詞を使って書きます。「I」「my」「me」などの代名詞は使いません。あいまいな表現ではなく、具体的な例を挙げます。

長さは2ページまでにします。

履歴書に書かないこと

Job Bank は、次のことを書かないよう案内しています。

書かないこと理由など
顔写真カナダでは一般的ではなく、かえって不利になることがある
年齢、体重、身長、婚姻状況、宗教や政治の考え個人的な情報は書かない
社会保険番号(SIN)履歴書には決して書かない
前の仕事を辞めた理由自分の強みを示すことにならない
リファレンス(推薦者)雇用主が採用を真剣に考えたときに求めるもの
趣味・関心雇用主が先入観を持つことがあるため

SINは、採用が決まってから雇用主に伝える番号です(「社会保険番号(SIN)」)。

カバーレター

カバーレター(Cover letter)は、雇用主への自己紹介の手紙です。Job Bank の応募の準備のページ(新しいタブで開く)は、簡潔でよく書けていて、応募する会社と仕事に合わせたものにするよう案内しています。応募する仕事ごとに、別のカバーレターを用意することもあります。

手順

  1. 求人の説明(job description)と会社のウェブサイトを読み、求められているスキルや経験を確かめる。
  2. 自分の経験の中から、その仕事に関係するものを選び、成果を数字で書き出す。
  3. 連絡先、職歴、学歴・資格などをまとめ、2ページ以内の履歴書にする。
  4. その会社と仕事に合わせたカバーレターを書く。
  5. 誤字や脱字がないか、何度も読み直す。
  6. 求人の案内に従って応募する。仕事の探し方は「カナダでの仕事の探し方」で扱います。

費用

Job Bank には、履歴書を作る機能(Resume Builder)があります。Job Bank の無料の仕事探しの道具の一つで、使うにはアカウントにサインインします(2026年10月時点)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダの履歴書には、顔写真、年齢、婚姻状況を書きません。Job Bank は、写真を付けるとかえって不利になることがあるとしています。
  • 決まった書式はなく、応募する仕事ごとに内容を変えて作ります。
  • 社会保険番号(SIN)は履歴書に書きません。仕事を口実にした詐欺は「仕事探しの詐欺に注意」で扱います。
  • 日本の学歴や資格が、カナダでそのまま認められるとは限りません。免許が必要な職業もあります(「日本の資格・学歴の認定」)。
  • 面接の準備は「面接とリファレンスチェック」で扱います。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

仕事・税金カナダでの仕事の探し方(Job Bank・求人サイト)カナダ政府の求人サイト Job Bank は無料で使え、求人検索、メール通知、履歴書作成の機能があります。働くには社会保険番号(SIN)が必要で、免許が必要な職業かどうかの確認も大切です。仕事を口実にお金を求める詐欺にも注意が必要です。仕事・税金面接とリファレンスチェック(Job interview and reference check)カナダの面接は、仕事に必要な経験やスキルを具体的に聞かれるのが中心です。カナダ政府の求人サイト Job Bank は、会社の下調べ、答えの練習、履歴書と推薦者(Reference)のリストの持参、当日中のお礼状を勧めています。採用の前に、推薦者に連絡して話を聞くリファレンスチェックが行われることがあります。仕事・税金人脈づくりと情報面接(Networking・Informational interview)カナダでは、求人として公開されないまま埋まる仕事が多く、知り合いを通じて仕事を見つける人が多いとカナダ政府の求人サイト Job Bank は説明しています。働きたい職場の人に話を聞く、専門団体や就職フェアに参加する、ボランティアをするなどの方法で、仕事上の人脈を広げます。仕事・税金ワーホリでよくある仕事ワーキングホリデーの就労許可は雇用主を問わないオープンな許可ですが、仕事によっては別の条件があります。保育・学校・医療などの仕事には移民の健康診断が必要で、BCでお酒を出す仕事には Serving It Right の資格が求められます。給料や働き方のルールは州の雇用基準で決まります。仕事・税金日本の資格・学歴の認定(Foreign credential recognition)日本で取った学位や資格をカナダで使うには、職業によって手続きが違います。免許が必要な職業(Regulated occupation)は、働く州・準州の規制団体が認定を決めます。それ以外の職業では、ふつう雇用主が判断します。移民の申請に使う学歴認定(ECA)は、仕事や免許を保証するものではありません。仕事・税金ケベック州で働くときのフランス語(Langue du travail)ケベック州では、フランス語憲章により、働く人はフランス語で仕事をする権利を持ちます。求人広告や雇用契約は原則フランス語で書かれ、雇用主がフランス語以外の言語を求めるには条件があります。権利を主張したことで解雇などをされたときの申し立ては、45日以内です。