面接とリファレンスチェック(Job interview and reference check)
カナダの面接は、仕事に必要な経験やスキルを具体的に聞かれるのが中心です。カナダ政府の求人サイト Job Bank は、会社の下調べ、答えの練習、履歴書と推薦者(Reference)のリストの持参、当日中のお礼状を勧めています。採用の前に、推薦者に連絡して話を聞くリファレンスチェックが行われることがあります。
カナダの面接の形
カナダ政府の求人サイト Job Bank の面接の準備のページ(新しいタブで開く)は、面接には、くだけた話し合いのようなものから、複数の面接官が決まった質問をする正式なものまであると説明しています。
面接で見られるのは、その仕事に必要な訓練、スキル、経験です。Job Bank は、それらを覚えておき、聞かれそうな質問への答えを考えて練習しておくよう勧めています。
面接の前の準備
Job Bank が挙げている準備です。
- 会社と仕事について調べておく。応募の段階で調べておくことが大切だとしています
- 聞かれそうな質問への答えを考え、声に出して練習する
- 会社のことを調べていると分かる質問を、2つほど用意する
- 当日と同じ時間帯に、1〜2日前に会場まで行ってみる
持っていくもの
- 面接官の人数分の履歴書(Resume)
- 推薦者(Reference)のリストの写し
- 紙とペン
- 推薦状(あれば)
履歴書の書き方は「カナダ式の履歴書とカバーレター」で扱います。
面接の当日
Job Bank は、面接官にあいさつして名乗り、しっかり握手をし、笑顔で話すこと、相手の目を見て、はっきりした自信のある声で答えることを勧めています。
面接のあと
- 当日中にお礼の手紙(thank-you letter)を送る
- 自分の受け答えを振り返る
- 必要なら、結果について電話で問い合わせる
- 不採用だったときは、どうすればよりよい候補者になれたかを前向きに尋ねる
リファレンスチェック
カナダでは、応募のときや面接のときに、推薦者(Reference)のリストを求められることがあります。推薦者は、自分の働きぶりについて雇用主に話してくれる人です。採用の前に、雇用主が推薦者に連絡して話を聞くことをリファレンスチェック(Reference check)と言います。
オンタリオ人権委員会(Ontario Human Rights Commission、OHRC)の面接と採用のページ(新しいタブで開く)は、ふだん行っているリファレンスチェックを特定の応募者にだけ省くといった扱いの違いを、差別につながりうる例として挙げています。推薦者に頼むときは、事前に本人の了解を取り、連絡先を確かめておきます。
面接で聞いてはいけない質問
オンタリオ州の人権法(Human Rights Code)は、差別が禁じられている理由(人種、出身地、年齢、家族の状況など)で応募者を分けるような質問を、雇用主がすることを禁じています。OHRCは次のように説明しています。
- 面接は、採用の判断に必要な資格や仕事の条件についての情報を得るためだけに行う
- 前もって決めた質問を、すべての応募者に同じように聞く
- 「出身はどこですか(Where are you from?)」は、人種や出身地で応募者を区別する質問になりやすい
- カナダで法律上働く資格があるかどうかは、聞いてよい
ほかの州・準州のルールは、ここでは確かめていません。面接で差別を受けたと感じたときは「職場のハラスメントと差別」の記事で扱う、州・準州の人権の窓口に相談できます。
手順
- 求人の内容と会社のサイトを読み、仕事に必要なスキルと自分の経験を結びつけて整理する。
- 聞かれそうな質問への答えと、自分からの質問を用意して練習する。
- 推薦者になってくれる人に了解を取り、リストを作る。
- 履歴書、推薦者のリスト、紙とペンを持って面接に行く。
- 当日中にお礼の手紙を送る。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の厚生労働省は、公正な採用選考の基本として、応募者の基本的人権を尊重し、適性と能力にもとづく基準で行うことを挙げています。本籍・出生地や家族のこと、宗教などは、採用選考で配慮すべき事項とされています。カナダでも、オンタリオ州では人権の法律にもとづき、仕事に関係のない個人的な質問を避けるよう求められています。
- カナダでは、前の職場の上司などに推薦者を頼み、雇用主がその人に直接話を聞くことがあります。日本で働いていたときの上司に頼む場合は、英語での連絡になることを伝えておきます。
- Job Bank は、面接の前に自分の訓練、スキル、経験を整理して覚えておくよう勧めています。
この記事をシェアする