ワーホリの保険の選び方(Health insurance for IEC participants)
ワーホリ(IEC)の保険は、IRCCの条件(医療・入院・本国への搬送、滞在期間全体)を満たすことが最低ラインです。そのうえで、期間に余裕を持たせる、持病や妊娠の扱いを確かめる、英語の証明書と補償内容の書類をそろえる、州の医療保険に入れるかを調べる、といった点で選びます。会社やプランの推薦はしません。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
まず IRCC の条件を満たす
ワーホリ(国際経験カナダ、International Experience Canada、IEC)の保険は、移民・難民・市民権省(IRCC)の条件を満たしていることが前提です。IRCCの到着準備のページ(新しいタブで開く)が示す条件は、2026年10月時点で次のとおりです。
- 医療(medical care)
- 入院(hospitalization)
- 本国への搬送(repatriation:重い病気・けが・死亡のときに本国へ帰す費用)
- カナダに滞在する期間全体に有効
入国時に証明を求められることがあり、保険がないと入国を断られることがあります。保険の期間が滞在予定より短いと、就労許可は保険と同じ日に切れ、後から延ばす申請はできません。条件のくわしい説明は「ワーホリの保険の要件」にまとめています。
この記事では、条件を満たしたうえで、保険を選ぶときに確かめたい点を扱います。特定の会社やプランは推薦しません。
選ぶときに確かめること
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 開始日と終了日 | 開始日がカナダ到着日より前か同じ日、終了日が滞在予定の終わりより後か同じ日である必要がある |
| 期間の長さ | 保険が12か月より短いと、就労許可もその分短くなる |
| 3つの補償がはっきり書かれているか | 医療・入院・本国への搬送が書類で読み取れないと、条件を満たすと示しにくい |
| 補償の上限額 | 入院や手術は高額になることがある。ケベック州健康保険公社(RAMQ)は、ケベック州で入院1日の費用がC$3,000を超えることがあり、医師の費用は別だと説明している(2026年10月時点) |
| 持病・妊娠の扱い | BC州政府は、多くの民間保険が持病(妊娠を含む)を補償しないと注意している |
| 書類の言語 | IRCCが示す証明の書類は英語かフランス語(ほかの言語なら認定翻訳者の翻訳) |
| 支払いの方法 | 病院でキャッシュレスで受けられるか、立て替えて後で請求するか |
| 歯科・処方薬・救急車 | 含まれるかどうかは契約で違う |
1つの保険か、2つつなげるか
IRCCは、就労許可の期間全体をカバーする保険を1つ買うよう勧めています。それが難しい場合は、切れ目なく続く2つの保険でもかまわないとしています。2つにするときは、1つ目の終了日と2つ目の開始日の間にすき間がないかを確かめます。
買うタイミング
IRCCは、申請が承認されるまで保険を買わないよう案内し、POEレター(入国許可通知)を受け取るまで待つよう強く勧めています。入国時の書類は「POEレター(入国許可通知)と入国時の手続き」で扱います。
州の医療保険に入れる場合
ワーホリの就労許可でも、州によっては州の医療保険の対象になることがあります。たとえばBC州政府のページ(新しいタブで開く)は、6か月以上有効なワーキングホリデーの就労許可を持つ人を居住者とみなす場合があるとしています。ただしBCには待機期間があり、その間は全額自己負担です。
州の医療保険に入れても、IRCCは州の健康保険証だけでは条件を満たさないとしています。州の保険は本国への搬送をカバーしないためです。つまり、州の保険に入る人も、民間の保険は滞在全体で必要です。
州ごとの加入資格は「在留資格ごとの加入資格」、待機期間の備えは「待機期間中の保険」で扱います。
手順
- IRCCの条件(医療・入院・本国への搬送・滞在全体)を書き出し、候補の保険の契約書と照らし合わせる。
- 持病や妊娠の可能性、持っていく薬があれば、補償の対象になるかを保険会社に確かめる。薬の持ち込みは「日本から薬を持ち込むとき」。
- POEレターを受け取ってから、滞在全体(できれば12か月)をカバーする保険を契約する。
- 英語の保険証明書と、補償内容を説明する書類の両方を用意し、入国時に手荷物に入れる。
- 入国後、就労許可の「Valid until」の日付が保険の期限で短く切られていないかを確かめる。
- 住む州が決まったら、州の医療保険に入れるかを州の窓口で確かめる。
費用
保険料は保険会社・年齢・期間・補償内容で違い、IRCCは金額を決めていません(2026年10月時点)。IRCCの申請料(IEC参加費など)には保険料は含まれません。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダのワーホリでは、保険は「あったほうがよい」ではなく参加の条件です。期間と補償の3項目が書類で示せないと、入国や就労許可の期間に影響します。
- 保険を短い期間で買って、カナダで延ばせばよいと考えると、就労許可がその短い期間で切れてしまい、後から延ばせません。
- 州の医療保険に入れた場合も、本国への搬送のために民間の保険が必要です。
- 外務省は海外安全ホームページ(新しいタブで開く)で、十分な補償内容の海外旅行保険に入るよう勧めています。保険に入っていなかったために、緊急移送、入院、盗難などで多額の出費を強いられた日本人旅行者が多くいると説明しています。
- 日本大使館・総領事館は、医療機関の情報の提供や、保険会社への連絡の助言などはしますが、病院との交渉、医療費や移送費の負担、支払いの保証、立て替えはできません。費用は保険か自分で払うことになります。
- 保険がIRCCの条件を満たしているかの判断は、保険会社に補償内容を確かめ、在留資格についてはIRCCの案内か、登録移民コンサルタント(RCIC)に相談します。
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