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住宅診断(Home inspection)

在住駐在
ひとことで言うと

家を買う前に、専門の住宅診断士(Home inspector)に建物の状態を見てもらうのが住宅診断です。購入申し込みに「診断の結果に納得できること」を条件として入れることもできます。BC州とアルバータ州では、住宅診断士に州の免許が必要です。

目次
  1. 住宅診断でわかること
  2. 購入申し込みとの関係
  3. 州・準州ごとの違い
  4. BC州のルール
  5. 手順
  6. トラブルになったとき
  7. 日本との違い・注意点

住宅診断(Home inspection)は、買う予定の家の状態を専門家に調べてもらうことです。カナダ住宅金融公社(Canada Mortgage and Housing Corporation、CMHC)の住宅購入の手引き(PDF)(新しいタブで開く)は、新築でも中古でも、専門の住宅診断士に見てもらうよう勧めています。購入全体の流れは「住宅購入の流れ」にまとめています。

住宅診断でわかること

CMHCの手引きでは、住宅診断を「資格のある専門家による、家の状態の詳しい確認と評価」と説明しています。住宅診断士は次のような点を見ます。

  • 壊れているところ、危ないところ、取り替えが必要なところ
  • 大きな修理や交換が必要かどうか
  • 過去に大きな問題があったかどうか

一方で、BC州の消費者保護機関であるコンシューマー・プロテクションBC(Consumer Protection BC)は、住宅診断は「目で見て確かめる検査」だと説明しています。壁の中など見えない部分は、原則として調べる範囲に入りません。報告書には、調べなかった場所の一覧が載ります。

購入申し込みとの関係

CMHCの手引きによると、購入申し込み(Offer to purchase)には、次のような条件を入れられます。

  • 住宅診断の結果に納得できること
  • 金融機関の融資の承認が下りること

契約は、すべての条件がそろって初めて確定します。診断で大きな問題が見つかったときにどう扱うかは、契約の書き方で変わります。不動産エージェントや弁護士(ケベック州では公証人)と相談しながら決めます。

また、手引きでは、住宅診断と不動産鑑定(Appraisal)の費用を、頭金とは別に準備しておく費用として挙げています。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

住宅診断士の資格や免許は、州・準州ごとに決まっています。ここでは、州政府や州の機関のページで確かめた2州をまとめます。

州免許担当主なルール
BC必要コンシューマー・プロテクションBC教育・研修の要件、保険への加入、犯罪歴の確認。書面の契約と書面の報告書
アルバータ州必要アルバータ州政府住宅診断の事業者にも免許が必要。診断は免許を持つ住宅診断士だけが行う

ほかの州・準州のルールは、それぞれの州の消費者保護の窓口が案内しています。

BC州のルール

コンシューマー・プロテクションBCの案内(新しいタブで開く)と住宅診断士の義務のページ(新しいタブで開く)によると、BC州の住宅診断士は次のルールを守る必要があります(2026年10月時点)。

  • 保険:職業上の賠償責任保険(E&O)と一般の賠償責任保険に、それぞれC$1 millionの補償で加入する
  • 書面の契約:診断する住所、調べる範囲、カビやアスベストを調べるかどうか、壁を開けるなどの方法を使うかどうか(原則は使わない)を書く
  • 契約で決めてはいけないこと:ガレージやカーポートを範囲から外すこと、住宅診断士の責任を制限すること
  • 書面の報告書:調べたものの状態の意見、専門家に相談すべき点、調べなかった場所の一覧、診断の日付などを書く
  • 利益相反の禁止:診断に関係して個人的に大きな利益を得るような立場にあってはいけない

手順

コンシューマー・プロテクションBCの助言と、CMHCの手引きをもとにした一般的な流れです。

  1. 住宅診断士の候補を探す。コンシューマー・プロテクションBCは、3人以上から書面の見積もりを取ることと、値段だけでなく資格や評判で選ぶことを勧めています。
  2. BC州やアルバータ州では、免許を持っているかを確かめる。BC州ではコンシューマー・プロテクションBCのサイトで免許を調べられます。
  3. 購入申し込みに、住宅診断の条件を入れる。
  4. 契約書で、調べる範囲と調べない範囲を確かめてから署名する。
  5. 診断にはできれば立ち会い、終わったあとに住宅診断士から説明を受ける。
  6. 書面の報告書を受け取り、必要に応じて専門業者に見積もりを頼む。
  7. 結果をもとに、条件を外して契約を進めるかを決める。

トラブルになったとき

コンシューマー・プロテクションBCは、まず住宅診断士と直接話し合うよう案内しています。解決しないときは、住宅診断士の団体に相談したり、コンシューマー・プロテクションBCに苦情を出したりできます。

ここに注意してね!

  • カナダでは、購入申し込みに住宅診断の条件を入れ、結果を見てから契約を確定させることができます。条件の付け方は物件や市場の状況でも変わるので、エージェントや弁護士に相談してください。
  • 住宅診断は目で見る検査です。報告書に問題が書かれていないことが、隠れた不具合がないことの保証にはなりません。
  • コンドミニアムを買うときは、建物全体の管理状態も大切です。「コンドミニアムとストラタ」もあわせて読んでください。

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