LMIAが不要な就労許可(International Mobility Program、IMP)
国際移動プログラム(IMP)では、雇用主は労働市場影響調査(LMIA)なしで外国人を雇えます。自由貿易協定、企業内転勤、IECのヤングプロフェッショナルなどが対象です。雇用主指定の場合、雇用主は雇用のオファーを登録し、2026年10月時点でC$230の手数料を払います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
国際移動プログラム(IMP)とは
カナダで外国人を雇う方法は、大きく2つに分かれます。
| プログラム | LMIA | 担当 |
|---|---|---|
| 外国人労働者プログラム(Temporary Foreign Worker Program、TFWP) | 必要 | 雇用・社会開発省(ESDC)がLMIAを審査 |
| 国際移動プログラム(International Mobility Program、IMP) | 不要 | 移民・難民・市民権省(IRCC) |
IRCCのIMPのページ(新しいタブで開く)によると、IMPは、カナダの経済・社会・文化の優先事項を支える人手を満たすための制度で、雇用主は労働市場影響調査(Labour Market Impact Assessment、LMIA)なしで外国人を雇えます。LMIAの仕組みは「LMIA(労働市場影響調査)」にまとめています。
LMIAなしで雇える人
IRCCの雇える人のページ(新しいタブで開く)は、IMPで雇える人を3つに分けています。
| 区分 | 主な例 |
|---|---|
| 就労許可がいらない人 | グローバル・スキル戦略(Global Skills Strategy)の高度な技能を持つ人・研究者、パフォーマー、フルタイムの留学生 |
| オープンワークパーミットを持つ人 | 永住申請中のつなぎの就労許可(BOWP)を持つ人、卒業後就労許可(PGWP)を持つ人、留学生の配偶者・パートナー、一部の外国人労働者の家族、IECのワーキングホリデーの参加者 |
| LMIAが免除される雇用主指定の許可を受けられる人 | ケベック州以外で働くフランス語を話す人、グローバル・スキル戦略の対象者、IECのヤングプロフェッショナルとインターナショナル・コープの参加者、自由貿易協定の対象者 |
オープンワークパーミットと雇用主指定の許可の違いは「オープンと雇用主指定の違い」で説明しています。
LMIAの免除の区分(免除コード)
IRCCは、LMIAが免除される場合を、移民・難民保護規則(Immigration and Refugee Protection Regulations、IRPR)の第204条から第208条などにもとづいて区分し、それぞれに管理用のコード(免除コード)を付けています。IRCCの職員向けの免除コードの一覧(新しいタブで開く)の主な区分は次のとおりです。
| 規則 | 区分 | 主な例 |
|---|---|---|
| R204 | 協定・取り決め | 自由貿易協定(CUSMA、CETA、CPTPP、GATSなど)、州推薦(Provincial Nominee)、IEC(コードC21) |
| R205 | カナダの利益 | カナダに大きな利益をもたらす仕事(Significant benefit)、企業内転勤、相互の雇用(Reciprocal employment)、研究、教育のCo-op、PGWP(C43)、高度な技能を持つ人の配偶者、BOWP(A75)、宗教・慈善の仕事 |
| R206 | ほかに生活の手段がない | 難民申請者など |
| R207 | カナダ国内の永住申請者 | 配偶者クラスの申請者など |
| R207.1 | 弱い立場の労働者 | 職場で虐待を受けた人とその家族 |
| R208 | 人道上の理由 | 困窮した学生、6か月以上有効な一時滞在許可を持つ人 |
免除の区分に当たっても、LMIAなしで審査されるというだけです。就労許可が出るかは、審査官がほかのすべての要件を満たすかを見て判断します。
日本の人に関係しうる区分の例
日本は、包括的・先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)の加盟国です(カナダ・グローバル連携省のCPTPPのページ(新しいタブで開く))。免除コードの一覧には、CPTPPの投資家(T50)、企業内転勤者(T51・T54・T55)、専門職・技術者(T52)、配偶者(T53)の区分があります。日本人のIECのヤングプロフェッショナルも、IMPの対象です(「ヤングプロフェッショナル」)。企業内転勤は「企業内転勤と駐在員」で扱います。
州・準州ごとの違い
2026年3月13日から、ケベック州で働く人は、就労許可の延長で新しいLMIAの免除を受けられる場合があります(IRCCの外国人の雇用のページ(新しいタブで開く))。このほか、州推薦のように州・準州の関与で免除になる区分があります。
| 地域 | 主な違い |
|---|---|
| ケベック州 | 2026年3月13日からの、就労許可の延長での免除 |
| ケベック州以外 | フランス語を話す人の雇用(Francophone mobility、C16) |
| 各州・準州 | 州推薦を受けた人など(T13) |
手順
雇用主指定の許可(LMIAが免除される場合)
- 雇用主が、その仕事がLMIAの免除の区分に当たるかを、免除コードの一覧などで確かめる。
- 雇用主が、雇用主の手数料(Employer compliance fee)を払う。
- 雇用主が、雇用主ポータル(Employer Portal)で雇用のオファー(事業、本人、仕事の内容、賃金と福利厚生など)を登録する。
- 雇用主が、登録後に受け取る7けたのオファーの番号を本人に渡す。
- 本人が、その番号を使って就労許可を申請する。
- 許可されると、入国時に受け取る入国許可通知(POEレター)と就労許可、または郵送の就労許可を受け取る。
オープンワークパーミットを持つ人を雇う場合、雇用主はオファーの登録も手数料の支払いもいりません。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)による額です。
| 項目 | 金額 | 払う人 |
|---|---|---|
| 雇用主の手数料(Employer compliance fee) | C$230 | 雇用主 |
| 就労許可の申請料 | C$155 | 本人 |
| バイオメトリクス(必要な場合) | C$85 | 本人 |
雇用主の手数料や雇用主ポータルの利用が免除される雇用主もあります。
ここに注意してね!
- 「LMIAがいらない」は、就労許可がいらないという意味ではありません。多くの場合、本人は就労許可を申請します。
- LMIAの免除は、審査を受けずに許可が出るという意味でもありません。審査官は、仕事の内容や本人の経歴などを含めて要件を満たすかを判断します。
- 免除コードの一覧はIRCCの職員向けの手引きで、コードは変わることがあります(2022年12月15日に多くのコードが変わりました)。
- 雇用主指定の許可では、許可証に書かれた雇用主・職種・勤務地でだけ働けます。
- 自分の仕事がどの区分に当たるかの判断は、雇用主、IRCC、登録移民コンサルタント(RCIC)、弁護士に相談します。
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