オープンワークパーミット(Open work permit)と雇用主指定(Employer-specific work permit)の違い
雇用主指定の就労許可は、許可に書かれた雇用主・職種・勤務地でだけ働けます。オープンワークパーミットは、一部を除きどの雇用主のもとでも働けますが、取れるのは決まった立場の人に限られます。転職のときの手続きも大きく違います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
2つの就労許可の比べ方
移民・難民・市民権省(IRCC)は、就労許可(Work permit)を「雇用主指定」と「オープン」の2種類に分けています。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | 雇用主指定(Employer-specific) | オープン(Open) |
|---|---|---|
| 働ける雇用主 | 許可に書かれた雇用主だけ | 一部を除き、どの雇用主でも |
| 申請に仕事のオファー | 必要 | 不要 |
| 雇用主のLMIA | 多くの仕事で必要 | 不要 |
| 転職 | 新しい就労許可の申請が必要 | 許可が有効な間はいつでもできる |
| 取れる人 | 仕事のオファーがあり、条件を満たす人 | 決まった立場の人だけ |
雇用主指定の就労許可
IRCCの雇用主指定の就労許可のページ(新しいタブで開く)によると、この許可では、許可に書かれた条件のもとで、期限まで働けます。許可証には次の欄があり、書かれたことをすべて守る必要があります。
- 追加情報(Additional Information):雇用主、勤務地、職種
- 条件(Conditions):守るべきことの番号付きの一覧
- 備考(Remarks):追加の説明や条件
申請するには、IRCCの不適格な雇用主の一覧(non-compliant employers list)に載っていない雇用主から仕事のオファーを受けている必要があります。多くの仕事では、雇用主が先に労働市場影響調査(Labour Market Impact Assessment、LMIA)を取ります。申請前に雇用主は、次のことをします。
- その仕事にLMIAが必要か、LMIAが免除されるかを確かめる
- 必要ならLMIAを申請する
- LMIAの通知書(LMIA letter)とその別紙(Annex A)など、申請に必要な書類を本人に渡す
IRCCは、よく使われる雇用主指定の許可として、国際経験カナダ(IEC)のヤングプロフェッショナル、グローバル・スキル戦略(Global Skills Strategy)、農業労働者をあげています。
オープンワークパーミット
IRCCのオープンワークパーミットのページ(新しいタブで開く)によると、オープンワークパーミットでは、次の雇用主を除くどの雇用主のもとでも働けます。
- 不適格な雇用主の一覧に載っている雇用主
- ストリップ、エロティックダンス、エスコート、性的なマッサージのサービスを定期的に提供する雇用主
仕事のオファーがなくても申請できます。決まった仕事にひもづかないので、雇用主はLMIAの申請、雇用のオファーの登録、雇用主の手数料(Employer compliance fee)の支払いをしなくてよいとされています。
取れる人は限られる
IRCCは、国外から申請する人の多くはオープンワークパーミットを取れず、申請者の多くはカナダ国内から申請すると説明しています。主な対象は次のとおりです。
| 区分 | 主な例 |
|---|---|
| 学生・卒業生・若者 | 卒業後就労許可(PGWP)、IECのワーキングホリデー、経済的に困窮した学生 |
| 配偶者・子ども | 永住権を申請している人の家族、就労許可を持つ人の家族、留学生の配偶者・パートナー、スポンサーを受けている家族 |
| 弱い立場の人 | 難民・保護された人、職場で虐待を受けた人、危機にある人 |
| そのほか | 先住民、永住権の申請者、一時滞在許可を持つ人、ケベック州の投資家 |
オープンでも制限がつくことがある
オープンワークパーミットにも、次のような制限が書かれることがあります。
- 仕事の種類:健康診断を受けないと就けない仕事がある
- 働く場所:州推薦(Provincial Nominee)の関係で出た許可では、特定の州でしか働けない場合がある
転職するとき
転職のページ(新しいタブで開く)によると、雇用主指定の許可を持つ人が仕事や雇用主を変えるには、条件を満たせば新しい就労許可を申請する必要があります。オープンワークパーミットを持つ人は、許可が有効な間はいつでも雇用主を変えられます。
雇用主指定の許可を持つ人が、カナダ国内で新しい雇用主指定の許可を申請した場合、審査中に新しい仕事で働く許可を求められることがあります。
手順
雇用主指定の許可を持つ人が、審査中に新しい仕事で働く許可を求める場合
- カナダ国内から、新しい雇用主指定の就労許可を申請する。IECの参加者は、先にIECの許可で雇用主を変えられるかを確かめます。
- IRCCのウェブフォームで、仕事や雇用主を変える必要があることを伝える。IRCCが示す文章に、日付、雇用主名、職名を入れて貼り付け、コード「PPCHANGEWORK2020」を必ず入れます。
- IRCCからのメールを待つ。IRCCは、およそ10〜15日で返事をするとしています(紙の申請はもっとかかります)。
- メールで認められた場合に、新しい仕事を始める。このメールは就労許可そのものではありません。
転職の流れは「転職するとき(雇用主指定の許可)」でも扱います。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)では、就労許可の申請料は1人C$155です。オープンワークパーミットの場合は、さらにオープンワークパーミットの手数料(Open work permit holder fee)C$100がかかります。雇用主の手数料(Employer compliance fee)はC$230で、オープンワークパーミットではかかりません。
ここに注意してね!
- 雇用主指定の許可では、許可証に書かれたことをすべて守る必要があります。働き始める前に、許可証の「追加情報」「条件」「備考」の欄で雇用主・勤務地・職種を確かめます。
- オープンワークパーミットは「どんな立場でも申請できる許可」ではありません。配偶者の許可、PGWP、ワーキングホリデーなど、それぞれの制度の条件を満たす必要があります(「配偶者のオープンワークパーミット」「卒業後就労許可(PGWP)」)。
- 雇用主指定の許可を持つ人は、新しい許可の申請と、働く許可のメールが届く前に、新しい雇用主のもとで働き始めないようにします。
- 自分にどの許可が合うか、転職できるかの判断は、IRCC か登録移民コンサルタント(Regulated Canadian Immigration Consultant、RCIC)に相談します。
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