日本人のためのカナダ情報
ビザ・移住 / 就労許可(Work permit)

オープンワークパーミット(Open work permit)と雇用主指定(Employer-specific work permit)の違い

在住ワーホリ留学
ひとことで言うと

雇用主指定の就労許可は、許可に書かれた雇用主・職種・勤務地でだけ働けます。オープンワークパーミットは、一部を除きどの雇用主のもとでも働けますが、取れるのは決まった立場の人に限られます。転職のときの手続きも大きく違います。

目次
  1. つの就労許可の比べ方
  2. 雇用主指定の就労許可
  3. オープンワークパーミット
  4. 転職するとき
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点
WORK PERMIT
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

2つの就労許可の比べ方

移民・難民・市民権省(IRCC)は、就労許可(Work permit)を「雇用主指定」と「オープン」の2種類に分けています。主な違いは次のとおりです。

項目雇用主指定(Employer-specific)オープン(Open)
働ける雇用主許可に書かれた雇用主だけ一部を除き、どの雇用主でも
申請に仕事のオファー必要不要
雇用主のLMIA多くの仕事で必要不要
転職新しい就労許可の申請が必要許可が有効な間はいつでもできる
取れる人仕事のオファーがあり、条件を満たす人決まった立場の人だけ

雇用主指定の就労許可

IRCCの雇用主指定の就労許可のページ(新しいタブで開く)によると、この許可では、許可に書かれた条件のもとで、期限まで働けます。許可証には次の欄があり、書かれたことをすべて守る必要があります。

  • 追加情報(Additional Information):雇用主、勤務地、職種
  • 条件(Conditions):守るべきことの番号付きの一覧
  • 備考(Remarks):追加の説明や条件

申請するには、IRCCの不適格な雇用主の一覧(non-compliant employers list)に載っていない雇用主から仕事のオファーを受けている必要があります。多くの仕事では、雇用主が先に労働市場影響調査(Labour Market Impact Assessment、LMIA)を取ります。申請前に雇用主は、次のことをします。

  • その仕事にLMIAが必要か、LMIAが免除されるかを確かめる
  • 必要ならLMIAを申請する
  • LMIAの通知書(LMIA letter)とその別紙(Annex A)など、申請に必要な書類を本人に渡す

IRCCは、よく使われる雇用主指定の許可として、国際経験カナダ(IEC)のヤングプロフェッショナル、グローバル・スキル戦略(Global Skills Strategy)、農業労働者をあげています。

オープンワークパーミット

IRCCのオープンワークパーミットのページ(新しいタブで開く)によると、オープンワークパーミットでは、次の雇用主を除くどの雇用主のもとでも働けます。

  • 不適格な雇用主の一覧に載っている雇用主
  • ストリップ、エロティックダンス、エスコート、性的なマッサージのサービスを定期的に提供する雇用主

仕事のオファーがなくても申請できます。決まった仕事にひもづかないので、雇用主はLMIAの申請、雇用のオファーの登録、雇用主の手数料(Employer compliance fee)の支払いをしなくてよいとされています。

取れる人は限られる

IRCCは、国外から申請する人の多くはオープンワークパーミットを取れず、申請者の多くはカナダ国内から申請すると説明しています。主な対象は次のとおりです。

区分主な例
学生・卒業生・若者卒業後就労許可(PGWP)、IECのワーキングホリデー、経済的に困窮した学生
配偶者・子ども永住権を申請している人の家族、就労許可を持つ人の家族、留学生の配偶者・パートナー、スポンサーを受けている家族
弱い立場の人難民・保護された人、職場で虐待を受けた人、危機にある人
そのほか先住民、永住権の申請者、一時滞在許可を持つ人、ケベック州の投資家

オープンでも制限がつくことがある

オープンワークパーミットにも、次のような制限が書かれることがあります。

  • 仕事の種類:健康診断を受けないと就けない仕事がある
  • 働く場所:州推薦(Provincial Nominee)の関係で出た許可では、特定の州でしか働けない場合がある

転職するとき

転職のページ(新しいタブで開く)によると、雇用主指定の許可を持つ人が仕事や雇用主を変えるには、条件を満たせば新しい就労許可を申請する必要があります。オープンワークパーミットを持つ人は、許可が有効な間はいつでも雇用主を変えられます。

雇用主指定の許可を持つ人が、カナダ国内で新しい雇用主指定の許可を申請した場合、審査中に新しい仕事で働く許可を求められることがあります。

手順

雇用主指定の許可を持つ人が、審査中に新しい仕事で働く許可を求める場合

  1. カナダ国内から、新しい雇用主指定の就労許可を申請する。IECの参加者は、先にIECの許可で雇用主を変えられるかを確かめます。
  2. IRCCのウェブフォームで、仕事や雇用主を変える必要があることを伝える。IRCCが示す文章に、日付、雇用主名、職名を入れて貼り付け、コード「PPCHANGEWORK2020」を必ず入れます。
  3. IRCCからのメールを待つ。IRCCは、およそ10〜15日で返事をするとしています(紙の申請はもっとかかります)。
  4. メールで認められた場合に、新しい仕事を始める。このメールは就労許可そのものではありません。

転職の流れは「転職するとき(雇用主指定の許可)」でも扱います。

費用

2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)では、就労許可の申請料は1人C$155です。オープンワークパーミットの場合は、さらにオープンワークパーミットの手数料(Open work permit holder fee)C$100がかかります。雇用主の手数料(Employer compliance fee)はC$230で、オープンワークパーミットではかかりません。

ここに注意してね!

  • 雇用主指定の許可では、許可証に書かれたことをすべて守る必要があります。働き始める前に、許可証の「追加情報」「条件」「備考」の欄で雇用主・勤務地・職種を確かめます。
  • オープンワークパーミットは「どんな立場でも申請できる許可」ではありません。配偶者の許可、PGWP、ワーキングホリデーなど、それぞれの制度の条件を満たす必要があります(「配偶者のオープンワークパーミット」「卒業後就労許可(PGWP)」)。
  • 雇用主指定の許可を持つ人は、新しい許可の申請と、働く許可のメールが届く前に、新しい雇用主のもとで働き始めないようにします。
  • 自分にどの許可が合うか、転職できるかの判断は、IRCC か登録移民コンサルタント(Regulated Canadian Immigration Consultant、RCIC)に相談します。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住就労許可(Work permit)の全体像カナダで働く外国人の多くは、就労許可(Work permit)が必要です。就労許可には、決まった雇用主のもとで働く「雇用主指定」と、原則どの雇用主でも働ける「オープン」の2種類があります。2026年10月時点の申請料はC$155で、オープンの場合はさらにC$100がかかります。ビザ・移住LMIA(労働市場影響調査、Labour Market Impact Assessment)LMIAは、外国人を雇う必要があることを確かめるために、カナダの雇用主が雇用・社会開発省(ESDC)に申請する審査です。雇用主指定の就労許可の多くは、雇用主が肯定的なLMIAを得てから本人が申請します。2026年10月時点の審査料は1つのポジションにつきC$1,000で、雇用主が払います。ビザ・移住転職するとき(雇用主指定の就労許可、Changing jobs or employers)雇用主指定の就労許可を持つ人がカナダ国内で転職するには、原則として新しい就労許可の申請が必要です。条件を満たせば、申請の審査中に新しい雇用主のもとで働く許可をIRCCに求める方法があります。オープンワークパーミットの人は、許可が有効な間はいつでも雇用主を変えられます。ビザ・移住配偶者のオープンワークパーミット(Spousal open work permit)カナダで学ぶ留学生や働く外国人の配偶者・コモンロー・パートナーは、条件を満たせばオープンワークパーミットを申請できます。2025年1月21日から対象が絞られ、留学生は修士(16か月以上)・博士・一部の専門課程、就労者は高度な職種などに限られます。子どもは原則として対象外になりました。ビザ・移住卒業後就労許可(PGWP、Post-Graduation Work Permit)卒業後就労許可(PGWP)は、対象の指定教育機関(DLI)を卒業した留学生が、カナダで働く経験を積むためのオープンワークパーミットです。プログラム修了の確認から180日以内に申請します。PGWPは一生に1回だけで、2024年11月1日からはほとんどの申請者に語学試験の結果が必要です。ビザ・移住永住申請中のつなぎの就労許可(BOWP、Bridging open work permit)つなぎのオープンワークパーミット(BOWP)は、永住権を申請して結果を待つ間、就労許可が切れそうな人が働き続けるための許可です。エクスプレス・エントリーや州推薦(PNP)などで、本人が主申請者として永住申請を出し、受理の通知を受けていることなどが条件です。