日本人のためのカナダ情報
ビザ・移住 / 家族

子どものビザと同行(Dependent children)

在住駐在留学
ひとことで言うと

親の就労許可や学習許可でカナダに来る子どもは、多くの場合、学習許可なしで学校に通えますが、その場合も訪問者記録(visitor record)などで有効な資格を保ちます。永住では、22歳未満で配偶者のいない子どもなどが「扶養する子ども」として申請やスポンサーの対象になります。

目次
  1. 一時滞在の親と一緒に来る子ども
  2. 永住での「扶養する子ども」
  3. 子どもをスポンサーするとき
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

子どもと一緒にカナダに来るときや、子どもを永住者として呼ぶときの、移民・難民・市民権省(IRCC)の主なきまりをまとめます。子どもの資格は、親の資格と子ども自身の年齢・状況で変わります。

一時滞在の親と一緒に来る子ども

学校に通うときの学習許可

IRCCの未成年の留学のページ(新しいタブで開く)によると、未成年の子どもが学習許可(Study permit)なしで学べるかどうかは、親の資格で変わります。

親の資格子どもの学習許可
親(実親・養親)が就労許可や学習許可をもち、カナダで働く・学ぶことを認められている不要(取ることもできる)
親がカナダ市民か永住者で、その親と一緒に来る不要
親が訪問者(visitor)の資格だけで一緒に来る必要
親と一緒に来ない必要

未成年とされる年齢は州・準州で18歳か19歳です。くわしくは「未成年の留学とカストディアン」にまとめています。

学習許可がなくても資格は必要

IRCCは、学習許可のない未成年もカナダにいる間は有効な訪問者の資格を保つ必要があり、学習許可なしで学ぶことが認められている子どもは訪問者記録(visitor record)をもつ必要があると説明しています。親の許可の期限が延びるときは、子どもの資格の期限にも注意します(「滞在の延長と資格の変更」)。

子どもの訪問者記録の申請

IRCCの訪問者記録のページ(新しいタブで開く)とガイド5551による、カナダの中での申請のきまりです(2026年10月時点)。

  • 訪問者記録は、訪問者や、学習許可なしで学ぶことが認められている人などが、カナダに長くいるための書類です。ビザ(入国査証)ではありません。
  • 申請は原則オンラインで、IRCCのオンラインアカウントから行います。紙の申請は、障害のためにオンラインで申請できないときなどに限られます。
  • 家族で一緒に延長するときも、扶養する子ども一人ひとりが申請します。同時に申請する場合も、申請書は1人ずつ別に出します。
  • 申請は今の資格が切れる前に行います。ガイド5551は、期限の30日以上前に申請するよう勧めています。
  • 期限の前に申請すれば、結果が出るまで今の資格のまま滞在できます。書類が足りずに「不完全」として返された申請は、出していないものとして扱われます。

子どもが働く許可

家族向けのオープンワークパーミットの制度では、扶養する子どもの扱いが変わっています。くわしくは「配偶者のオープンワークパーミット」で扱います。

永住での「扶養する子ども」

永住権の申請やスポンサーで家族に含められる「扶養する子ども(dependent child)」について、IRCCのスポンサーのページ(新しいタブで開く)は次のように定めています。

  • 本人か、配偶者・パートナーの、実子か養子であること
  • 次のどちらかに当たること
    • 22歳未満で、配偶者やコモンロー・パートナーがいない
    • 22歳以上で、心身の状態のために自分で生計を立てられず、22歳になる前から親に経済的に頼っている

年齢以外の条件は、審査が終わるまで満たし続ける必要があります。また、カナダへの入国が認められない事由(inadmissibility)がないことも条件です。

子どもをスポンサーするとき

カナダ市民や永住者は、扶養する子どもを永住者としてスポンサーできます。IRCCのページでは、次の点が挙げられています。

  • 子どもだけをスポンサーする:子どもが主たる申請者になります。もう一方の親や法定後見人が、子どもの移住に同意していることを示す必要があります。
  • 配偶者・パートナーと一緒にスポンサーする:配偶者・パートナーが主たる申請者で、子どもは扶養家族として申請に入れます(「配偶者・パートナーのスポンサー」)。
  • 一緒に来ない子どもも申告する:配偶者・パートナーの子どもが、もう一方の親だけの監護のもとにいる場合も、申請に書きます。書かなかった家族は、あとからスポンサーできません。以前に申告しなかった家族をスポンサーできた特例は、2026年9月10日で終わりました。
  • すでにカナダ市民かもしれない子ども:カナダ市民の子どもは、カナダの外で生まれても市民であることがあります。すでに市民である子どもは、永住者としてスポンサーできません(「カナダで生まれた子どもの国籍」)。

スポンサーが子どもの生活を支える約束(undertaking)の期間は、子どもの年齢によって違います。期間は「配偶者・パートナーのスポンサー」の記事にまとめています。

手順

  1. 親の資格(就労許可・学習許可・永住権など)と、子どもの年齢から、子どもに必要な許可を確かめる。
  2. 一時滞在の場合は、子どもの訪問者記録や学習許可を、親の申請と合わせて準備する。カナダの中で訪問者記録を申請するときは、子どもの資格が切れる30日以上前を目安に、オンラインで1人ずつ申請する。
  3. 永住の場合は、扶養する子どもの条件に当たるかを確かめ、カナダに来ない子どもも含めて家族全員を申請に書く。
  4. 子どもだけをスポンサーする場合は、もう一方の親の同意を示す書類を用意する。

費用

IRCCの料金表(新しいタブで開く)による、国外からのスポンサーの申請料です(2026年10月時点)。

申請金額
配偶者・パートナーのスポンサーに扶養する子どもを含める1人C$180
扶養する子どもだけをスポンサーする1人C$180

カナダの中で子どもの訪問者記録を申請する(訪問者としての滞在の延長)料金は、1人C$100です(2026年10月時点)。審査が始まったあとは、結果にかかわらず返金されません。

どちらも、スポンサー料・審査料・永住権の権利料を含む金額です。生体情報(バイオメトリクス)や医療検査などの費用は別にかかることがあります(「バイオメトリクス(生体情報の登録)」)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダでは、親が就労許可や学習許可をもっていれば、子どもは学習許可なしで学校に通えることが多いですが、子ども自身の在留資格の期限は別に管理します。
  • 永住の「扶養する子ども」は、原則として22歳未満で配偶者のいない子どもです。日本の扶養の考え方とは基準が違います。
  • 永住権の申請で家族を申告しないと、永住者の資格を失うおそれがあるとIRCCは注意しています。
  • カナダで子どもが生まれたときの日本側の手続き(出生届と国籍留保)は「出生届と国籍留保」で扱います。
  • 自分の家族がどの条件に当たるかの判断は、IRCC、RCIC(登録移民コンサルタント)、弁護士に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住未成年の留学とカストディアン(Custodian)カナダでは、成人になる年齢が州・準州によって18歳か19歳です。17歳未満の子どもが親と来ずに留学するときは、カナダ国内にカストディアン(Custodian)が必要です。6か月以上学ぶ未成年は、入国前に学習許可(Study permit)を申請します。ビザ・移住配偶者・パートナーのスポンサー(Spousal sponsorship)カナダ市民や永住者などは、配偶者・コモンローパートナー・コンジュガルパートナーをスポンサーして、永住権の申請を支えることができます。スポンサーは3年間の扶養の約束(undertaking)をします。2026年10月時点のIRCCの料金はC$1,260です。ビザ・移住配偶者のオープンワークパーミット(Spousal open work permit)カナダで学ぶ留学生や働く外国人の配偶者・コモンロー・パートナーは、条件を満たせばオープンワークパーミットを申請できます。2025年1月21日から対象が絞られ、留学生は修士(16か月以上)・博士・一部の専門課程、就労者は高度な職種などに限られます。子どもは原則として対象外になりました。ビザ・移住カナダで生まれた子どもの国籍(Citizenship by birth in Canada)カナダで生まれた子どもは、親の一方が外国の外交官などである場合を除き、原則としてカナダ市民になります。州・準州が出す出生証明書が市民権の証明になります。日本人の親の子は、生まれてから3か月以内に日本の国籍留保の届出をしないと日本国籍を失います。ビザ・移住カナダの在留資格の種類(visitor・student・worker・PR)カナダに住む人は、市民、永住者(PR)、一時滞在者のどれかにあたります。一時滞在者は、訪問者(visitor)、学生(student)、就労者(worker)に分かれます。入国のためのビザ・eTAと、滞在中の資格(許可)は別のものです。これからカナダに来る方、自分の資格を整理したい方向けです。ビザ・移住親と祖父母のスポンサー(Parents and Grandparents Program、PGP)カナダ市民・永住者などが、親と祖父母の永住権の申請を支える制度です。2026年10月時点で、IRCCは新しい申請と「スポンサーの意思表示フォーム」の受け付けを止めており、審査中の申請だけを進めています。長く滞在したい親・祖父母には、別の制度のスーパービザがあります。