永住権(Permanent residence)の取り方
カナダの永住権(PR)は、市民権をもたずにカナダに住み、働き、学べる資格です。主な取り方は、Express Entry、州推薦(PNP)、ケベック州の選抜、家族のスポンサーなどです。永住者は5年のうち730日以上カナダにいる必要があります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
永住権とは
永住権(Permanent Resident status、PR)は、カナダに移住して認められる資格です。IRCCのページ(新しいタブで開く)では、永住者は「移住によって永住者の資格を得た、カナダ市民ではない人」と説明されています。ほかの国の国籍はそのまま持っています。
永住者ができること・できないこと
| できること | できないこと |
|---|---|
| カナダ国内のどこでも住み、働き、学ぶ | 選挙で投票する、立候補する |
| 社会保険番号(SIN)や州の医療保険など、市民が受ける社会保障の多く | 高いレベルのセキュリティ・クリアランスが必要な仕事に就く |
| 条件を満たせば市民権を申請する(「カナダ市民権の取得」) |
永住者もカナダの法律に従い、税金を納めます。
居住義務
永住者の資格を保つには、直近の5年間に730日以上カナダにいる必要があります。日数は連続していなくてもよく、国外にいた期間の一部が数えられる場合もあります(「永住者の居住義務」)。
永住者カード(PRカード)の期限が切れても、永住者の資格はなくなりません。資格を失うのは、正式な判断を受けたとき、自分で放棄したとき、退去強制命令が出たとき、カナダ市民になったときなどです(「永住者カード(PR card)と更新」)。
主な取り方
IRCCの移住のページ(新しいタブで開く)に載っている主な経路を、目的別にまとめました(2026年10月時点)。
| 区分 | 主な経路 | このサイトの記事 |
|---|---|---|
| 仕事・技能 | エクスプレス・エントリー(Express Entry):CEC・FSWP・FSTPの3つのプログラム | エクスプレス・エントリー |
| 仕事・技能 | 介護職(Caregivers)、医師(Medical doctors)向けの経路 | |
| 地域 | 州推薦(Provincial Nominee Program、PNP) | 州推薦(PNP)の仕組み |
| 地域 | 大西洋移民プログラム(Atlantic Immigration Program、AIP) | |
| 地域 | 農村・フランス語圏コミュニティの移民パイロット(RCIP・FCIP) | |
| 地域 | ケベック州が選んだ熟練労働者、投資家・起業家 | ケベック州の移民制度 |
| 家族 | 配偶者や家族のスポンサー | 配偶者・パートナーのスポンサー |
| 保護 | 難民・庇護、保護を受けた人の永住 |
IRCCのページには、受け付けを停止・終了したプログラムも別にまとめられています。古い情報で紹介されている経路が、いまは使えないことがあります。
カナダでの職歴を使う経路
Express Entryのカナダ経験クラス(CEC)は、過去3年以内のカナダでの1年の職歴などを条件とする経路です(「カナダ経験クラス(CEC)」)。卒業後就労許可(PGWP)で積んだ職歴も、CECなどの経路で使われることがあります(「卒業後就労許可(PGWP)」)。
Express Entryの順位はCRSスコアで決まり、州推薦を受けると600点が加わります(「CRSスコア」)。
準備しておくこと
経路によって違いますが、経済移民の申請では次のようなものが求められることが多くあります。
- IRCCが認めた語学試験の結果(「ビザに使える英語・フランス語試験」)
- 海外の学歴を使うときの学歴認定(ECA)(「学歴認定(ECA)」)
- 職歴を示す書類と、職業分類(NOC・TEER)の確認(「職業分類(NOC・TEER)」)
- 健康診断、警察証明(「移民のための健康診断」「警察証明の取り方」)
手順
- 自分の状況(職歴、学歴、語学力、家族、住みたい州)から、当てはまりそうな経路を調べる。
- 経路の条件と必要な書類を、IRCCや州の公式ページで確かめる。
- 語学試験やECAなど、時間のかかる準備を進める。
- 経路に従って申し込む(Express Entryのプロフィール、州のプログラムへの申し込みなど)。
- 招待や推薦を受けたら、IRCCに永住権を申請する。
- 承認されたら、IRCCの指示に従って永住者になる手続きをする。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)による、経済移民(Express Entry、州推薦、ケベック州が選んだ熟練労働者など)の永住申請の額です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本人(審査料と永住権の権利料を含む) | C$1,590 |
| 配偶者・パートナー(審査料と永住権の権利料を含む) | C$1,590 |
| 扶養する子ども(1人) | C$270 |
| バイオメトリクス(1人) | C$85 |
家族のスポンサーなど、ほかの経路の料金は違います。詳しくは「申請料とバイオメトリクス料金」にまとめています。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダの永住権は、カナダの市民権(国籍)とは別のものです。永住者はカナダの選挙で投票できません。
- 永住権を得たあとも、5年のうち730日以上カナダにいる居住義務があります。長く日本に戻る予定がある人は、注意が必要です。
- CECでは、ケベック州以外に住む予定であることが条件です。ケベック州には独自の選抜制度があります。ケベック州の制度は「ケベック州の移民制度」にまとめています。
- 制度や受け付けの状況はよく変わります。どの経路が合うかの判断は、IRCCの窓口かRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。
この記事をシェアする